B1リーグ・シーホース三河、アウェーで仙台に連勝を飾る!
シーホース三河は12月9日(土)、10日(日)、敵地のゼビオアリーナ仙台で仙台89ERSと2連戦を行った。
天皇杯同様、最後の最後まで勝敗の行方がわからない激戦となったGame1。仙台のディフェンスに苦戦して一時は12点のビハインドを背負うも、3Qにガードナーが二桁得点を挙げて逆転。再び仙台に逆転されて終盤まで追いかける展開が続いたが、残り2分からエース・西田の“熱々おでんタイム”に突入。劇的な逆転勝利を飾った。
Game2は、オーガストがロスター外という緊急事態の中、ガードナーの28得点13リバウンドを筆頭に全員で辛抱強く戦い、初のアウェー同一カード連勝を飾る。またひとつ“カイゼン“を成し遂げた。
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―試合結果―
2023年12月9日(土)
仙台 ● 77 – 81 〇 三河
(三河通算成績 10勝8敗)
1Q 仙台 19-20三河
リードチェンジを繰り返す互角の立ち上がり
スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。
#10レイマンのスティールからファストブレイクで#0オーガストが幸先よく先制点を奪う。#0オーガストのフリースロー、#19西田のファストブレイクで先行するが、その後はシュートがリングに嫌われ、開始4分に仙台#45ブースのミドルシュートで8-6と逆転される。
三河が#43イのミドルシュート、#54ガードナーのゴール下で前に出るが、仙台も#91片岡、#14青木のアウトサイドシュートで対抗して一歩も引き下がらない。
終盤まで膠着状態が続き、残り49秒に#7長野の3Pシュートでリードを奪うも、仙台#52ゲルンの得点で追いつかれる。終了のブザーと同時に#27石井がファウルを受け、大ブーイングの中でフリースローを決めて19-20とわずかにリードする。
2Q 仙台 42–36 三河 (仙台 23–16 三河)
一進一退の展開が続くが、終盤抜け出されて6点のビハインドで折り返し
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井、#54ガードナー。
立ち上がり、#7長野のアタック、#10レイマンのファストブレイクで5点のリードを作る。
仙台#45ブースに連続で7得点を稼がれるも、#18角野の3Pシュート、#10レイマンのリバウンドで応戦。開始4分に仙台#45ブースのミドルシュートで31-29と逆転されるが、#18角野のアタック、#0オーガストのカットインでリードを奪い返してオフィシャルタイムアウトに入った。
中盤以降も取っては取り返される我慢の展開が続くが、残り37秒に仙台#14青木に3Pシュートを決められ、終了間際にも#9ヤンに得点されて6点ビハインドで試合を折り返す。
3Q 仙台 56–59 三河 (仙台 14–23 三河)
ガードナー 11得点の活躍で逆転に導く
スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。
仙台の機動力を活かしたディフェンスに苦しんでオフェンスが単調になり、開始3分、仙台#15渡辺の3Pシュートで点差を12点に広げられる。
タイムアウトで立て直し、#10レイマンがドライブからフリースローを獲得して反撃開始。#0オーガストの豪快なダンク、#43イのタッチダウンパスから#54ガードナーがバスケットカウントをもぎ取って追撃ムードを加速させる。
#54ガードナーのB1個人通算9000得点目となる3Pシュートでワンポゼッション差に迫ると、#43イのステップバックシュート、#54ガードナーのフリースローで同点に。#54ガードナーの3Pシュートで一気に前に出ると、#10レイマンもディープ3Pシュートを射抜いて6点のリードを作る。
仙台は#91片岡のフリースローで食い下がるが、#19西田がレイバックで流れを渡さず、3点リードで最終Qを迎えた。
4Q 仙台 77–81 三河 (仙台 21–22 三河)
土壇場でのエース・西田の連続得点で劇的逆転勝利
スタートは、#7長野、#18角野、#19西田、#27石井、#54ガードナー。
仙台#91片岡、三河#54ガードナーが3Pシュートを決め合うスタート。仙台に立て続けに3Pシュートを決められて再び追いかける展開となるが、#18角野のカットイン、#19西田のドライブでしぶとく追走する。
仙台#15渡辺の得点でリードを6点に広げられるが、#10レイマンのドライブ、#43イのファストブレイクでワンポゼッション差に押し返すと、ここから#19西田が怒涛の連続得点でチームを引っ張る。
残り2分に、#19西田が果敢なリングアタックからフリースローを獲得して1点差に迫ると、その1分後にも3Pシュートを決め切って75-75の同点とする。仙台#13阿部に勝ち越しを許すも、残り39秒に#19西田がディフェンスの裏をついてリング下に飛び込んで同点のレイアップを沈め、その直後にはスティールから自ら持ち込んで77-79と逆転に成功する。#11久保田のファストブレイクでリードを広げ、壮絶なクロスゲームを勝ち切った。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
-本日の試合の総括をお願いします。
改めて仙台さんの素晴らしさを感じました、素晴らしい采配を振るうコーチ、そして素晴らしい選手たちがいるチームだと思いましたし、本当に苦しめられました。
特に前半に仙台さんのプレッシャーから自分たちのやるべきオフェンスができなくて、悪い流れをディフェンスにも引きずってしまい、やるべきことがなかなかできなかったと思います。
ただ後半しっかり、自分たちのハードさを取り戻してくれたことが勝敗に繋がったと思いますし、前半出来なかったことを成し遂げてくれた選手たちを誇りに思います。
シンプルに自分たちがハードにプレーし、個ではなくチームで逆境を乗り越えることができれば、仙台さんに限らずどんなチームとも戦っていくことができることを証明した1戦だと思います。
自分たちのアイデンティティーを試合の中で取り戻してくれた選手たちを誇りに思える試合でした。
-今シーズン2度目の仙台さんとの試合となりました。前回同様、接戦をものにした試合だったと思いますが前回からの改善点はありましたか?
どちらのチームにも言えることですがチームとしての連携も相当高まっていますし、ディフェンスのインテンシティ、ハードさも仙台さんは以前戦った時よりも手強かったですし、我々も成長していることを感じられました。
先ほども言いましたが、よりハードにやらなければいけないと思っていますし、仙台さんもオフェンス・ディフェンスどちらを取ってもハードに戦う、そういった強みを持ったチームだと思っています。
もちろん自分たちも同じ様にハードにプレーしたことで勝利を掴み取ることができました。
そして何よりもアウェーで勝つことは改めて難しいと感じました。 仙台さんのファン、ブースターの方々が雰囲気を作り上げている中でシーホースのファンの方々も三河の地から来て応援をしてくださっていましたし、それが自分たちの力になって勝つことができました。
ただ、前回よりも成長しているとはいえ自分たちの完成系はまだまだ先にありますので、コーチとしては一日一日を成長するために導いていかなければいけないと思っていますし、それができれば目標に辿り着けると感じています。