B1リーグ・シーホース三河、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの“愛知ダービー“は1勝1敗の痛み分けに終わる
シーホース三河は5月3日(土)、5月4日(日)、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの“愛知ダービー“を行なった。
Game1。序盤から3Pシュートを高確率に沈め、一時は最大19点のリードを築く。名古屋Dの猛追を受け4Qに逆転を許すが、すかさず久保田が逆転打となる3Pシュートを成功させ勝利、CSの前に価値ある1勝をものにした。
レギュラーシーズン最終戦となるGame2。名古屋Dのオールコートディフェンスに苦戦し、一時は14点のビハインドを背負う。終盤自分たちのアイデンティティを取り戻して追い上げるも、80-85で敗戦。目標としていた40勝にはわずかに届かなかった。
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―試合結果―
2025年5月3日(土)
三河 〇 87 – 84 ● 名古屋D
(三河通算成績 39勝20敗)
1Q 三河 21–21 名古屋D
要所で角野、石井が3Pシュートを決め互角の展開となる
スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
両チームのファン・ブースターの大声援の中、名古屋D#32メイのジャンプシュートで先手を取られるが、#19西田(優)がセカンドチャンスで応戦。#54ガードナーもブロックショットとパワーアタックで加勢し攻守にわたり躍動、4-2と先行する。
名古屋Dにリバウンドで優位に立たれる中、ディフェンスで持ち堪えリードを渡さない。#32メイのダンクで反撃する名古屋Dに対して、#11久保田が果敢なリングアタックを見せると、#0オーガストもリバウンドで競り勝ち、10-4とリードを広げる。
名古屋Dのタイムアウト明け、名古屋Dが得点すれば、すかさず#18角野が3Pシュートを決め返し、両者激しい点の取り合いが続く。名古屋D#18中務、#8張本の連続3Pシュートで一時は逆転されるが、残り7秒にデザインプレーから怪我明けの#27石井が3Pシュートを決め切り、試合を振り出しに戻して最初の10分を終える。
2Q 三河 48–36 名古屋D (三河 27–15 名古屋D)
5本の3Pシュートを沈め二桁リードを築く
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井、#54ガードナー。
#27石井のキックアウトから#7長野が3Pシュートを沈めると、#10レイマンも3Pシュートを射抜き、29-21と一気に名古屋Dを突き放す。
しかし、#18中務の3Pシュートで名古屋Dに勢いに乗られ、#30今村、#43エサトンの連続得点からワンポゼッション差に詰め寄られる。残り4分、#19西田(優)のフリースローで踏みとどまると、#11久保田が3Pシュートで続き悪い流れを断ち切る。
タイムアウトで修正を図る名古屋Dに対して、#19西田(優)がB1個人通算300回目となる3Pシュートを決め41-31と二桁リードを築く。さらにはディフェンスのギアを上げ名古屋Dのターンオーバーを誘発すると、#10レイマンが3Pシュートを突き刺し名古屋Dに反撃の隙を与えない。
ラストプレーでは#11久保田が#10レイマンの得点をお膳立てし、48-36とリードを拡大しハーフタイムを迎える。
3Q 三河 68–57 名古屋D (三河 20–21 名古屋D)

名古屋Dのプレッシャーディフェンスに苦しむが、長野の3Pシュートで二桁リードを死守
スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#13須田、#19西田(優)、#54ガードナー。
#11久保田のフリースロー、#54ガードナーのセカンドチャンスで着実に得点を積み重ねる。ディフェンスの強度も落とさず、名古屋Dにタフショットを打たせると、#54ガードナーと#0オーガストの連携で名古屋Dのゾーンディフェンスを打開して流れを手繰り寄せる。
#11久保田もファストブレイク、3Pシュートから加点して59-42とリードを拡大。しかし、#30今村の3Pシュートで追い上げムードとなった名古屋Dのプレッシャーディフェンスの前にターンオーバーが続き、徐々に点差を詰められる。
約3分間スコアが停滞する中、#54ガードナーが#10レイマンのダンクを演出してスコアを動かす。名古屋D#2齋藤、#12中東に立て続けに3Pシュートを決められ一桁差に迫られるが、ラストショットで#7長野が3Pシュートを成功させ、68-57と二桁差に押し戻して4Qに突入する。
4Q 三河 87–84 名古屋D (三河 19–27 名古屋D)
名古屋Dの猛追を振り切り価値ある1勝を手にする
スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井、#54ガードナー。
#7長野が名古屋Dのプレッシャーディフェンスをかいくぐりシュートまで持っていくと、#18角野も華麗なステップインを披露してチームを勢い付ける。名古屋Dは#32メイの3Pシュートで対抗するが、すかさず#10レイマンが3Pシュートをお返しする。
しかし、その後はオフェンスが噛み合わず約3分間、無得点の時間が続く。#12中東を中心とした名古屋Dの猛追を受け、残り4分半についに逆転を許す。
両者の意地が激しくぶつかり合い、三河が決めれば名古屋Dが決め返し、激しいリードチェンジが繰り広げられる展開に。残り1分半、#2齋藤の3Pシュートで名古屋Dに前に出られるが、直後に#11久保田が3Pシュートを決め返し85-84と再逆転に成功。
名古屋Dにファウルゲームを仕掛けられる中、#54ガードナーが大ブーイングをもろともせずフリースローを決め切り87-84で勝利、CSを前に価値ある1勝を手にした。
シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン 試合後コメント
自分たちにとってはいい経験ができた試合でした。
接戦から学べることがチームとしてもヘッドコーチとしてもあるので、勝ち切ることができたことはとても良かったです。
自分たちがより良くなっていかなければならない点はターンオーバーとリバウンドだと思うので、明日しっかりと修正したいと思います。