日ハム・中田の『暴行騒動』が今の時代に許されない、これだけの理由
日本ハム・中田翔内野手(32)の暴力行為が波紋を広げている。中田が同僚選手1人に暴力行為を行ったとして、球団が11日に発表、無期限で1、2軍全試合の出場停止処分を科した事件。一夜明け、詳細な情報も明らかになってきた。
4日、北海道函館市で行われたエキシビションマッチの試合前に当該選手と談笑していた中田がある会話の中で突発的に腹を立て、暴行に及んだという。顔面をなぐり、つき飛ばすなどしたことで、当該選手も球団に報告せざるをえない状況になった。
その後、球団も内容を把握。試合には中田も「4番・一塁」で先発出場して、初回にタイムリーを放っていたが、2回表で途中交代させ、球場からの退場と自宅謹慎を命じた。被害を受けた選手からは大ごとにしたくないという申し出や、中田が深く反省していることも伝わってきたが、球団は厳しい処分が必要と判断し、事実を公表した。現在は自宅謹慎中。今後は球団施設での自主練習は認めるが、ユニホームの着用は認められず、復帰時期に関しても「未定です」(川村球団社長)と復帰までの道は極めて厳しいといえそうだ。
中田は今季、腰痛に苦しみ、39試合出場で打率1割9分3厘、4本塁打、13打点の打撃不振に陥っていた。今季は3年契約の最終年。チームは開幕から最下位に低迷するなど、主力としての責任感も強かったといわれるが、暴力行為を起こしたことですべての努力は水泡に帰した。
今回の騒動には北海道の地元ファンからも「がっかり」「主力としてお手本を示す立場なのに」など、厳しい声が上がっている。
また今回の中田の暴力行為に関しては、昨今の社会状況においても、許されないと指摘する声もある。
「報道を見る限りでは中田選手はもしかしたら常習的に『かわいがり』をやっていて、それが行き過ぎてしまったこともあるかもしれない。ただ以前から『球界の常識は非常識』という言葉もあるように、一般の人にはありえない多くのお金を手にする世界の中で、様々な常識が狂ってしまったことは十分考えられる」(広告関係者)というのだ。