ロッテ・井口監督が大切にしている言葉とは 【千葉ロッテ選手が大切にDOする言葉】
野球だけではなく色々な事を学んで吸収しようと思ってきた
「謙虚な気持ちを心から持っていれば、もっと頑張らなくていけないと、さらに貪欲になる。成長できる。でも、そうではない人はそこで成長は止まるし、もしかすると衰退するかもしれない。それは野球の話ではなくて人間としてもそう。ボクはプロ野球という狭い世界にいるとなんだか取り残されたような気分になる事があった。どんなバットで成績を残しても、それはグラウンドの中の野球のスポーツに限られた事。その間に、一般社会に出た人はどんどん成長していて、自分は世の中から取り残されているような焦りを感じることがある。だから、いつも野球だけではなく色々な事を学んで吸収しようと思ってきた」
現役時代から野球だけではなく政治から経済まで幅広くアンテナを張り巡らせている。
それはプロ野球界という狭い世界の常識だけで生きてはいけないと考えていたから。広い社会を見渡す中で、プロ野球人として自分の使命、今やるべきことを見極めてきた。そして、それは監督というチームを束ねる立場となった今はマネジメントという観点で生きている。
チームを動かすだけではなく、ファンが何を求めてるのか、何を発信すべきかも見極める。雨で雨天中止になった日に選手を集め積極的にサイン会を行ったり時間を見つけては児童養護施設などを訪問することを惜しまない。震災で市庁舎が倒壊したと聞くと積極的に募金を呼び掛けた。シーズンオフは北海道から沖縄まで日本全国で野球教室を開き、野球振興に力を注ぐ。それらはすべて日々、自分にはまだやるべきことがあるという使命と姿勢を持ち生きているからこそ生まれる行動だ。
2019年2月1日。12球団は一斉にキャンプインする。球春到来。新しいシーズンに向けての本格的な準備期間に突入する。的確な補強を行い、チーム戦略部を創設しデータ部門を強化した新生マリーンズ。それでも指揮官は「まだまだ」と先を見据える。指揮官が謙虚だからこそチームも成長する。実るほど頭を垂れる稲穂かな。実りの秋を楽しみにしたい。
[文:千葉ロッテマリーンズ・広報 梶原紀章]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。