【徹底比較】阪神18年ぶり優勝をスポーツ5紙はどう報じたか

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セ・リーグを制した阪神。岡田監督のチームマネジメントが光った(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 18年ぶりの優勝。フィーバーは野球界を乗り越え、社会現象になりました。

 岡田彰布監督率いる阪神タイガースです。超満員に膨れあがった本拠地・甲子園球場で、宿敵・読売ジャイアンツを相手に競り勝つというこれ以上ない優勝決定となり、関西圏を中心に全国のファンが熱狂しました。

【動画】阪神、Vの使者! 18年ぶり優勝を決定づけた佐藤輝明の歴史的特大ホームランをチェック





 となると、気になるのはスポーツ各紙がどう報じたか。デイリースポーツ、日刊スポーツ、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、スポーツ報知の5紙がどのような特集紙面を制作したのか、スポーツ紙の野球担当デスクによる解説とともに徹底比較してみましょう(各紙とも東京版の最終版を参照。東京中日スポーツは提携紙のデイリースポーツからほぼ引用)。

【デイリースポーツ】
 ご存じ阪神ファンの「機関紙」。一面では岡田監督の自筆による「優勝」の文字が躍り、最終面ではその岡田監督自らが独占手記で優勝の裏側を明かすなど、全26頁中、異例の13頁を使って歴史的なVを詳報。圧倒的な紙面に仕上がっています。

「デイリーの特色は『読み物』が充実していることです。この日もベテラン記者のコラム『松とら家本舗』や『取材ノート』、さらには『帰ってきたとらのしっぽ』など秘話が満載の内容で、読み応えがありました。際立ったのは選手や指導者と記者との距離の近さ。さすがはデイリーという内容でした」

【日刊スポーツ】
 スポーツ紙の雄は9頁を使って大々的に報じました。中でも「世界一のレイアウター集団」と呼ばれるほどビジュアル化した紙面には定評があり、読んで楽しめるのはもちろん、「見て楽しめる」紙面であることも大きな特長です。

「日刊のお家芸ともいえる『相関図』を使って『阪神20年黄金ドラフト相関図』を作成。これは本当に取材をしないと作れない。虎番記者の奮闘が伝わってきます。手記は大山選手。吉田義男さん、鳥谷敬さんら評論家陣の解説も読ませる。ヒューマンドラマを書かせると上手いのも日刊記者の特色。指揮官の素顔が伝わってきました」

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