無性にイライラするのは生理?それとも更年期?

タグ: , , , 2025/9/10

[文:フェムゾーンラボ(https://www.femzonelab.com/)]

※本記事は、医師による執筆記事です。

ストレスの多い社会で生きていると

「ちょっとしたことでイライラする」
「自分で感情がコントロールできなくてつらい」

などの感情のアップダウンは起こっても異常ではありません。普通です。

しかしイライラの原因が、周囲からのストレスや自分の性格的な問題ではなく、実は女性ホルモンのアップダウンのためという可能性も、女性の場合は頻繁にあるのです。

【関連記事】あなたの肺は大丈夫?3つ以上当てはまる人は危険!肺の機能低下を知るためのチェックリスト





女性の体は、月経周期や年齢に伴って、ホルモンバランスが大きく変化します。
特に生理前や更年期には、心身に不調をきたしやすく、イライラや不安感などの精神的な症状が現れることが多くあります。
まず閉経前(16歳~40歳くらいまで)におこる、生理前2週間前から生理開始までに起こるメンタルの不調はPMS(月経前症候群)と言われます。

PMSの主な症状は、精神的症状は、イライラ、怒りっぽい、気分の落ち込み、不安、集中力の低下などがあります。
また身体的症状は、胸の張り、腹部の膨満感、頭痛、むくみ、便秘、眠気や不眠などが起こります。
これらの症状は、生理が始まると軽くなるか、完全に消失するのが特徴です。

原因は、生理周期の後半、排卵後から月経直前にかけて、プロゲステロン(黄体ホルモン)が急増し、その後急激に減少するためです。
このホルモンの変化が自律神経や脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)に影響を与え、精神面で不安定になりやすいと考えられています。
さらに40歳を過ぎると、卵巣機能の低下のため、生理不順が起こってきます。

さらに閉経前後5年(45~55歳)に起こる、数々の症状は、更年期障害と呼ばれます。
一般的には、更年期障害は、PMSより症状が重症であることが多くなります。
閉経後卵巣から分泌される女性ホルモンの量は、閉経前の10分の1になりますが、その過程で、卵巣機能は不規則に、大きくアップダウンしながら低下していくので、その影響が脳下垂体機能が失調します。

これが更年期障害の原因です。

更年期の主な精神的症状は、イライラ、不安感、うつ状態、記憶力や集中力の低下などです。
また身体的症状に関しては、ホットフラッシュ(突然の発汗・ほてり)、動悸、めまい、関節痛、睡眠障害、疲労感等があります。

「フィットネス」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム