自覚症状が無くても尿は気づいてる。健康診断で早期発見・早期治療

タグ: , , , 2024/11/5

主な腎臓の病気は?

 多くの腎臓の病気は、かなり進行してから症状が現れます。尿潜血異常は、尿の色が見た目で赤くない場合もありますが、医療機関の受診が必要です。健康診断の結果で尿潜血陽性、尿蛋白陽性、高クレアチニン値、高尿酸値などの異常が見つかったら医療機関を受診しましょう。

主な腎臓の病気は以下のとおりです。

・急性腎炎(急性糸球体腎炎)
溶連菌などが原因の扁桃腺炎、咽頭炎などの後に、腎臓が炎症を起こす病気です。尿の出が悪くなる、血尿、むくみ、蛋白尿、血圧上昇などがみられます。子どもに多く、大人は症状が出ないこともあります。

・慢性腎炎(慢性糸球体腎炎)
腎臓の糸球体に何らかの原因で異常が起こる病気で、血液中の免疫グロブリンA(lgA)という物質が糸球体に沈着して起こる「lgA腎症」は代表的な慢性腎炎です。血尿、蛋白尿、むくみなどが1年以上続き、高血圧を伴うこともあります。自覚症状が乏しく、健康診断の尿検査などで見つかる場合もあります。

・ネフローゼ症候群
糸球体に障害がおこり、多量の蛋白尿が出る病気です。急性に起こり、むくみ、倦怠感、脂質異常症などがみられます。原因が分からない場合と慢性腎炎、糖尿病性腎症、膠原病などの病気が原因で起こる場合があり、治療方法は原因により異なります。難治性の例もありますが、最近は治療方法の進歩もあり、治癒する例が増えています。

・腎臓結石
尿中のシュウ酸カルシウムなどが結石をつくり、腎杯や腎盂、尿管にとどまります。結石が腎杯や腎盂にあるときは、腰や脇腹から下腹部にかけて鈍い痛みがみられ腎盂から尿管に落ちると強い痛み発作と血尿が起こります。最近では、結石を溶かす薬も開発されています。





慢性腎臓病(CKD)

 慢性腎臓病は高血圧、糖尿病、肥満、喫煙など、さまざまな原因で腎臓が障害され、腎機能が低下する病気の総称です。慢性腎臓病は、腎機能が低下して高血圧などを起こす場合と高血圧、糖尿病、痛風など生活習慣病の合併症として起こる場合があります。

最近、生活習慣病の合併症としての慢性腎臓病が増えており、腎機能低下が心筋梗塞や脳卒中などの原因になることもわかっています。

主な生活習慣病の合併症による慢性腎臓病は以下のとおりです。

・高血圧性腎症(腎硬化症)
高血圧が原因で、腎臓の動脈が障害を受け、腎機能が徐々に低下する病気です。良性と悪性があり、最近増えています。
【良性腎硬化症】
高血圧が続くと腎臓の動脈硬化が進行し、腎機能が徐々に低下して起こります。蛋白尿がみられます。

【悪性腎硬化症】
高血圧により腎臓の動脈に著しい硬化が起こり、腎臓へ血液が流れなくなって起こります。若い人に起こりやすく、腎機能が急速に低下し、腎臓から血圧をあげるホルモンが分泌され、さらに血圧が上昇します。蛋白尿、血尿もみられ、網膜の出血なども起こります。

・糖尿病性腎症
糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、合併症の1つとして腎機能が低下します。糖尿病と同じで自覚書状が乏しく、かなり進行してから気がつくことがあります。糖尿病の人は腎機能にも注意して、定期的に検査を受けることが大切です。

・痛風腎
高尿酸血症が原因で、尿酸の結晶が腎臓に沈着して起こります。痛風の症状のほかに、尿酸結石ができることもあります。

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