まだ生理じゃないのにお腹が痛い!生理前の症状と理由と予防法
[文:フェムゾーンラボ(https://www.femzonelab.com/)]
※本記事は、医師による執筆記事です。
まずは基本的な生理周期の説明です。
子供を妊娠できる女性は、28~30日周期で生理が来ます。
生理がはじまる2週間前に、卵巣から排卵が起こります。
排卵が起こって24時間以内に卵子が精子に遭遇して受精すれば、妊娠が成立します。
遭遇しなければ、妊娠は成立しません。
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妊娠が成立しても、しなくても、排卵後の卵巣に黄体という部分が形成され、ここから黄体ホルモンがでます。
黄体ホルモンは、妊娠を継続させるホルモンです。
子宮内膜を厚く柔らかくして、受精卵が着床しやすくなります。
妊娠している場合は、妊娠継続中にずっと黄体ホルモンが分泌され続けますが、妊娠していない場合は、排卵2週間後に黄体は退縮し、黄体ホルモンは低下します。
そうすると厚くなった子宮内膜は、はがれておちて生理となります。
黄体ホルモンには、子宮内膜を厚く柔らかくする作用とともに、多くの作用があります。
多くは、妊娠した場合に胎児を守る作用です。
基礎体温は上昇し、食浴は増進し、体内に水分を保持し、眠気を催し、乳腺は発達します。
この作用が過剰だと、むくみがひどくなったり、だるくなったり、便秘になったり、気分が落ち込んだりするわけです。
これをPMS(月経前症候群)と言います。
この時期は腸の動きが鈍くなるので、ガスが溜まりやすくなるので、腹部膨満感や腹痛が出現する人がいます。
さらに子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質も、生理が始まる直前には多く分泌されるので、これも腹痛や腰痛の原因になります。





