なかなか治らない椎間板ヘルニアの本当の原因とは

タグ: , , 2024/11/10

椎間板ヘルニアの症状

通常、腰痛やぎっくり腰のような症状が見られます。主には、

・前屈みになると痛みが強くなる
・寝たときに足が持ち上がらない
・坐骨神経痛がある
など

また、片側の腰から足にかけて激しい痛みが生じる場合もあります。この痛みは強いものが多く、数日間ほとんど満足に動けないこともあります。

典型的な場合には片側のみに症状が出ますが、時には両側に症状が出ることもあります。

さらに、症状が重いと排尿障害、運動麻痺が出るケースもあるためこの場合はすぐに医療機関の受信が必要となります。

ヘルニアの原因

ほとんどの場合、日々の生活習慣の中でかかる椎間板への負担の積み重なりが原因となります。

ヘルニアの診断を受けた方を問診していると共通して、

・長時間、車の運転をする(タクシードライバーなど)
・中腰での作業や重いものをよく持つ
・急激に腰を捻る動きをよくする(ゴルフなど)
など

腰に負担のかかりやすい生活を送っている人ほど椎間板ヘルニアを発症しやすいといえます。

椎間板ヘルニアの診断を受ける年齢は、30〜50歳代の方が多く、男性は女性と比べておよそ2倍といわれます。

年齢や性別でわかるように仕事中にかかる腰の負担が主な原因となっていると考えられます。

しかし、上記のような腰に負担のかかることをしない方でも椎間板ヘルニアを発症する人は存在します。

治療法

「椎間板ヘルニアになったら手術でしか治らない」

以前、患者さんに言われたことがありますが、決してそんなことはありません。

じつは椎間板ヘルニアは自然経過で軽快するものが多いといわれています。

様々な研究がされており、現在では「腰椎椎間板ヘルニアのおよそ80%の症例が自然経過で軽快する」と報告されています。

一般的な手術以外の保存療法は、コルセットを装着して安静、腰椎の牽引、電気治療、マッサージなどがあります。

痛みが強い場合には、腰部硬膜外ブロックなどの除痛を目的とした治療も選択されます。

万が一、排尿障害や運動麻痺が生じて手術治療となる場合、レーザー治療、内視鏡によるヘルニア摘出術、手術用顕微鏡によるヘルニア摘出術があります。

しかし、前述したように自然に軽快する場合がほとんどですので、慌てて手術を考える必要はなく、むしろ腰に負担がかかる生活習慣を変えることが第一優先です。

同じ姿勢を長時間続けたり、急激に椎間板に衝撃が加わることにより椎間板内圧が上昇し、ヘルニアを引き起こします。

椎間板の内圧が上がらない姿勢や体の使い方を身に付けることで症状の悪化を防げます。

内圧が上がりやすい姿勢は、立位を100と基準にした場合、座位姿勢は140となり、立位よりも負担が大きい姿勢となります。

最も負担が少ないあおむけ寝が25、最も負担が大きい姿勢は、座って前屈みになり、荷物を持つ姿勢が275です。
(引用:The load on lumbar disks in different positions of the body.Nachemson A:Clin Orthop Relat Res.1966 Mar-Apr;45:107-22)

こういった日常的に繰り返される負担のかかる姿勢や体の使い方、いわゆるクセを変えることで椎間板ヘルニアはよくなっていきます。

自分のクセがわからない、わかっていても修正の方法がわからない方はとても多いです。

ジタンボディで体のクセを改善しましょう。





[文:JITANBODY 整体院(時短ボディ)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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