ストレッチで体を柔らかく!からだが硬いということのデメリットは?

タグ: , 2024/9/2

ストレッチをしている人、していない人の違い

 「筋肉が伸びる」という表現ですが、正確には元の長さに戻っているだけで、それ以上伸びているのではないのです。また、定期的にストレッチをしていると筋繊維を構成している細胞の数が増えるので、筋の長さが長くなることによって可動範囲が広がるという意味です。

 運動したときや、たくさん筋肉を使った後にそのままにしておくと、筋肉の長さが短くなりやすくなります。これは筋肉が運動して運動神経がはたらくと、筋が収縮するためのスイッチが入るからです。運動後はそのスイッチが入ったままの状態になるので、ゆっくりリラックスした状態でストレッチすることで、このスイッチをオフにしなければなりません。

 しかし、そのスイッチが入ったままの状態で放置しておくと、筋細胞の一部がお互いに結合しあって硬くなっていくと考えられています。

 毎日、あるいはからだを動かした後に必ずストレッチをする習慣がある人とない人の違いは柔軟性の質です。日常的にストレッチの習慣がない人が、たまたまストレッチをしても、筋肉を覆っている筋膜しか伸びないのです。入浴後など、からだが温まっていると筋肉が伸びやすいのですが、これは柔軟性が上がっている状態で一時的なものです。持続的に柔軟性が上がるものではないのです。





 試しにこんなことをやってみてください。

 まず立って前屈し、指先がどこまでいくかテストしてみましょう!

 いったん起き上がってもう一度行ってみてください。ほとんどの人が、さっきよりも少しだけ柔軟性が上がったと思います!

 また、お風呂に入る前と入った後ではお風呂上がりの方が柔軟性が上がっていると思います。しかし、次の日になれば最初の柔軟性に戻ってしまいます。これは筋膜の柔軟性が一時的に上がったことによるものなのです。

 しかし、これが普段から習慣化され継続的にストレッチしている人は、筋膜のなかに詰まっている筋繊維を構成しているサイコメアという収縮装置の数がどんどん増えていきます。

 これが筋繊維の長さを増し、柔軟性を高めているのです。

 たとえば、同じ長さを保つのに輪ゴムの輪を10本つないだ状態と、6本つないだ状態とではどちらに余裕があるかといえば当然10本ですよね。6本では1本1本が引っ張られてしまい、切れやすくなってしまいます。筋肉の柔軟性も、これと同じことなのです。

 ですので、仕事の合間に気がついたら首まわりや肩まわりをほぐしたり、入浴後に5分でもいいからからだを伸ばす習慣を付けましょう。

 習慣化してストレッチを継続して行うようになれば、サイコメアの数が増え、持続的に柔軟性が上がるようになります。

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