ストレッチで体を柔らかく!からだが硬いということのデメリットは?
反動を使わずに、ゆっくり伸ばす
ストレッチにはさまざまな種類があります。
習慣にしていただきたいのは、筋肉を静かに伸ばしていくスタティック・ストレッチです。運動をしたあとや、入浴後の筋肉が温まっているときがおすすめです。コツは、反動を使わないこと。
筋肉や腱の中にはそれぞれ筋紡錘(きんぼうすい)、腱紡錘(けんぼうすい)といった筋肉の長さを常に感知観察しているセンサーがあります。急激に反動を使って伸ばす、または痛みが出るところまで伸ばすようなことをすると、このセンサーがオンになってしまいます。
そして切れることを防ぐために「縮みなさい」という命令が出されるのです。ストレッチをするときはこのセンサーのスイッチを入れないことが最大の注意事項です。
反動をつけずにゆっくり伸ばしたら、心地よいと感じるポイントで20~30秒間静止してください。この間、息は止めずにゆっくり呼吸しましょう。
静止する時間は、一応の目安ですが、自分の感覚で筋肉がほぐれたなと感じるまで行うのが一番です。
最低3方向に伸ばす
もう一つのポイントは、一つの筋肉に対して最低3方向伸ばすということです。筋肉にはそれぞれ大きな幅があります。
たとえば、大腿四頭筋は、大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋の4つの筋肉で構成されています。
これらの筋肉は全て、筋繊維が走っている方向が異なります。ストレッチの大原則は「筋繊維の方向に沿って筋肉を伸ばすと効率よく柔軟性が向上する」ということ。
つまり、筋繊維がいろいろな方向に走っているのに、一方向に伸ばすだけではストレッチの効果あまり出ないのです。
[文:出張マッサージ ミラク 代表・齊藤麻由子]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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