性欲が大きい人は、生きる意欲も大きい!?
一方女性は、もともと低いテストステロンレベルに慣れていますから、ちょっとくらいテストステロンが低下してもそんなに急に元気がなくなるわけではありません。
しかし、性欲はなくなってしまうのです。
男性で、男性ホルモンが低下して元気がなくなったLOH症候群と、性的意欲がなくなった閉経後の女性の治療には、テストステロン補充が行われます。
閉経前の女性は、まだ女性ホルモンも男性ホルモンも正常値である場合が多いので、性的意欲低下の治療薬はなかなか良いものがありませんでした。
実は、閉経前の女性の性的意欲低下の原因の70〜80%は心理的問題が絡むので、辛抱強くカウンセリングを行うことが治療のスタンダードだったのです。
しかし、10年前に脳内のドーパミンを上昇させて性的意欲を上昇させるフリバンセリンという薬が米国で開発され閉経前の女性に投与されるようになりました。
現在、日本でも限られたクリニックで処方されるようになってきています。
[文:フェムゾーンラボ(https://www.femzonelab.com/)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
関口 由紀
神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本透析療法学会専門医、博士、経営学修士。女性医療クリニック・LUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。