40代に入ったら要注意!カラダが硬い人が考えるべき2つのこと

タグ: , , , , 2019/11/12

40代過ぎのカラダの硬さは血管の硬さと認識しよう!

一般的にカラダが硬いと言うと、それは筋肉が硬いことを表すはずだ。筋肉にもいくつか種類があり、通常の筋肉は骨格筋と呼ばれる。それ以外には心臓の心筋、もう一つ内臓には平滑筋というのがある。

「人間は血管と共に老いていく」というアメリカ人医師の名言があるが、まさにその血管にも平滑筋がある。血管の管を広げたり、狭くしたりして血流をコントロールする。

これらの筋肉も他と同じく、食事や生活習慣、ストレスなどの影響を受ける。そして、加齢が進むに従って自然とその弾性も失われていく。

血管が硬くなると一番先に頭に浮かぶのは動脈硬化だが、その程度を知る一つの指標として「脈波」というものがある。心臓から押し出された拍動で大動脈が振動して手足まで届く速度を指す。弾力のある動脈なら脈波は吸収されゆっくり伝わるが、硬くなった動脈ではその速度が早くなる。

この脈波を計測すると、40代以降ではカラダの硬い人は脈波が早く、血管が硬いというデータがある。中年期に入り、昔よりもカラダの硬さを感じて来たなら、単にカラダの筋肉が硬いという認識ではなく、血管が硬くなって来ているということを認識した方がよいということになる。

自分の血管の状態を知る簡便な方法

脈波は手軽に測ることが出来ないが、血管の硬さを知る方法として最も簡便なのが血圧測定だ。血圧は、心臓から送り出された血液が動脈の内側に与える圧力のこと。

そして、いわゆる上の血圧がポンプである心臓が収縮して血液を送り出し、大動脈の血管壁に圧力をかけている状態。そして、下の血圧は心臓の収縮の後に弁が閉じ、膨らんだ大動脈が元に戻ろうとする時に、溜まっていた残りの血液を抹消血管に送り、大動脈の血液量が減ることで血管壁にかかる圧力は低下する。

その上の血圧と下の血圧の差を「脈圧」と言い、その差が大きいと動脈硬化が進んでいるとされる。血圧はサイレントキラーと呼ばれるように、そこそこ高血圧の域まで上がっても通常はそれを体感しにくいもの。知らず識らずのうちに血圧が上がり続けるのだ。

ストレスや食生活、特に度を超えた飲酒などで一気に血圧が上がってしまうこともある。個人的には、50歳を過ぎたら体重と血圧を測ることは日課にした方がよいと思っている。まずは自分のカラダの状態をしっかりと把握し、その上で対策することが肝要。

そして、血圧を通して血管の硬さを認識できたなら、まずは血圧を適正域に戻すこと。そこで間違っても薬を使うなどという選択はしないで欲しい。代わりに軽い運動を週に何度か行い、食生活にわずかな気配りをするだけで十分コントロールは出来る。その結果、血管の弾性は回復する。

そうしたら、カラダの柔軟性ももっと取り戻すよう取り組んで行けばよい。ちなみに、その方法はストレッチなどではない。カラダの柔軟性を手に入れるにはもっと理にかなった方法がある。それはまた次回以降にお伝えしよう。

[記事提供:カラダ・知る・ジム – BODY TIPS(https://www.bodytips.co.jp/)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

亀田 圭一(かめだ・けいいち)

亀田 圭一

カラダ・知る・ジムBODY TIPS/コンディショニング・トレーナー
経歴 Career
青山学院大学卒
航空会社勤務などを経て、一転トレーナーを目指し鍼灸師免許取得。鍼灸学校に学びつつ、母校の青山学院大学トレーニングセンターにてトレーナー研修を積み重ね、21世紀よりプロのトレーナーとして活動する。
主なトレーナー歴として、

・青山学院大学女子バスケットボール部トレーナー(1999-2001)
・荏原製作所女子バスケットボール部トレーナー(2001-2002)
・日本IBMラグビー部チーフトレーナー兼フィジカルコーチ(2002-2007)
・神戸製鋼ラグビー部フィジカルコーチ(2008-2009)
・関西電力女子ボート部コンディショニング・トレーナー(2008-2009)
・柏日体高校男子バスケットボール部フィジカルコーチ(2009-2013)

2007年8月より、アスリート専門だった活動を一般の方々のカラダづくりから痛みの解消までを行うコンディショニング・トレーナーとして活動を開始。
2010年8月、大学時代より縁深い東京都渋谷区に株式会社BODY TIPSを設立。一人ひとりのカラダを丹念に見るコンディショニング・トレーナーとしてよりキメの細かい指導をしている。また、2013年より、全国でセミナーを開催して回る傍ら、著書「カラダにいい!が体を壊す」(日本経済新聞出版社)も出版し、真の健康を下支えする知識とケアの啓蒙に務めている。
2015年6月より表参道に拠点を移し現在に至る。

資格 License
はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師、日本陸連医科学委員会医事部トレーナー部会トレーナー、日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(JATI-ATI)、日本NLP協会&全米NLP協会認定NLPプラクティショナー、DNS認定エクササイズトレーナー(PART3修了)、イーマ・ソナ協会認定調律師&インストラクター

メッセージ Message
カラダは肉体という物質で、時間とともに劣化するもの。それが常識的な理解かと思います。そして、溢れる情報に刺激され、まだ何も変化が見られない時期から心配でアレコレやっている人もいれば、逆に無頓着で少々具合が悪くても放ったらかしの人もいます。大切なことは、今のカラダを感じることです。そして、バランスを取りさえすればよいのです。いつも心地よいバランスで生きる。それは誰にでもカンタンに出来ること。丁寧にお伝えしていきたいと思います。

店舗:カラダ・知る・ジム BODY TIPS
所在地:東京都渋谷区神宮前4-17-9-201
電話番号:03-6434-5499
HP:http://bodytips.co.jp
メール:mail@bodytips.co.jp

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