猛虎党の叫びを聞け!阪急阪神HDの株主総会、ドッキリ発言の系譜
2015年「森友哉を指名して欲しかった」
最後の質問でした。中年男性の株主が阪神のドラフト戦略について言及したのです。
「2年前に森友哉選手を指名してほしかった。阪神にふさわしい重要な選手を獲らないことが、過去の株主総会でも『不良債権』(発言)につながるのではないでしょうか」
森は大阪桐蔭時代、1学年上の藤浪晋太郎投手とバッテリーを組んで、甲子園の頂点に上り詰めた地元の逸材。「甲子園の申し子」とも言えるスター選手を1位で指名することなく、単独で西武に持って行かれてしまった…。森の打棒は早くからプロでも通用し、2年目の前年には本塁打17発とブレークを果たしました。
それにしても古来よりドラフトは当たるも八卦、当たらぬも八卦。2年前のドラフトについて結果論で言及されるのも、なかなかしんどいことでしょう。
ちなみに直後に行われた西武ホールディングスの株主総会では、球団オーナーを兼務する後藤社長へ男性の株主から「ライオンズは森選手を獲得していただき、ありがとうございました」と感謝の言葉が飛び出て、場内がほっこりする一幕もありました。
2017年 ジャイアンツカラーの車両に「NO」
猛虎党株主が叱咤するのはグラウンド内にとどまりません。この年の株主総会では、阪神電鉄の特急、急行の車両デザインに対して物言いがつきました。
ある男性株主は「名前も言いたくない球団の色を変えることはできないでしょうか」と、暗に読売巨人軍のチームカラーであるオレンジ色を用いたことに異議ありと指摘。こうなるともう、何でもありです。
それもこれも、全ては熱すぎる猛虎愛のため。そして阪神の話題ならどんなネタでも一面候補になりうるという、恐るべき在阪スポーツ紙虎番記者の執念…。
タイガースを巡るパッションが渦巻く限り、株主総会におけるドッキリ発言は未来永劫、続いていきそうです。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]