【スポーツメンタル】メンタル強化が導く女性アスリートの魅力、良好な恋愛へ
良好な恋愛に導く”メンタルの強さ”
恋愛相談を受ける専門家が恋愛において最も重要と話すのが”メンタルの維持”。そもそも恋愛に悩む人の多くは、気持ちが不安定になっているからだそうです。勉強熱心なのにうまくいかない人や肝心なところでしくじってしまう人、そして恋愛で順調に行かない人全てに共通するのは、”メンタルが弱い”と思っていることです。
メンタルが弱いと”ネガティブな気持ちになりやすい”ため、視野が極端に狭くなります。すると冷静な判断ができなくなってしまい物事がうまく運びにくくなるのです。メンタルが弱い人の性格の特徴として”一方的で感情的な行動になりやすい”ため、失敗を恐れ動けなくなる人が多いと言われています。
このような人は、どれだけ潜在能力を持っていても努力しても十分な魅力を発揮させることは難しいのです。逆にメンタルが強い人に共通するのは、ポジティブな”気持ちになりやすい”ため視野が広く周りの様子を見ることができます。すると行動する前にいろんな選択肢を見出し予測や冷静な判断ができるため、物事がスムーズに運びやすくなるのです。
メンタルが強いといわれる人の性格の特徴は、余裕があるため相手に対して優しい気持ちで接する人が多いと言われています。日頃から厳しい練習に耐え抜き、一般的な人よりもメンタルが強いイメージのスポーツ選手です。
しかしその競技に集中するために”恋愛禁止”というルールが決められている強豪校やチームも多く存在します。もちろんまだ若い年代で自分の生活と競技、そして”恋愛というものまで上手く抱えきれない”ということが理由に挙げられています「恋に費やしている時間がない、無駄な時間だ」と指導者から言われた経験もあると話す女性アスリートもいます。
しかし、このように指導してしまうと”恋愛=ダメなこと”という意識が自然に植え込まれてネガティブなイメージが染みついてしまいます。若い時期に人と交際することで”意見がぶつかること”もあると思いますが、人生の学びに繋がりメンタルを鍛えることにも繋がります。
海外の指導者は、10代の頃から「どんどん恋愛しなさい、恋愛しないとタイムも伸びないぞ」と指導するのが一般的だそうです。「恋愛の何がダメなの?」「恋人が居なかったら良い結果を出しても誰が褒めてくれるの?褒めてもらえるから頑張れるんだろ?」という感覚を持っているためです。
恋愛において最も重要なものはメンタルであり、恋愛に対してもっとポジティブに考えることが成長につながります。このように恋愛をポジティブに考えることのメリットを受け、日本でも「良い恋愛をしなさい」と言う指導者も増えてきているのです。
延長上にある”妊娠まで考慮”
恋愛の延長上にあるものが性そして妊娠。女性アスリートに関して注意しなければならないことの一つです。新しい生命が宿ることは非常に素晴らしいことですが、妊娠や出産をする時期を考えておくことも女性アスリートにとって重要なことです。
妊娠中のスポーツ選手には、一般の女性よりも制限されることが多くなります。順調なお腹の子の成長のために厳しい練習はできなくなり、試合までの調整のために服用している薬剤やサプリメントなどを控える必要も出てきます。
つわりが現れると体調を崩しがちでメンタルも不安定となり気持ちを維持することも困難になってきます。お腹が大きくなってくると日常的に動くことも大変となるのでスポーツ選手としての活動は完全に中断することになります。
また出産後も体重を含め、体の状態や落ちた体力を戻すことに一層の努力が必要。また練習を再開できてもブランクがあることは思いのほか大変なことです。しかし妊娠、出産は、決してネガティブなことではありません。
十月十日お腹の中で命を育むことは女性だけが感じることのできる貴重な経験であり、出産の痛さを耐え抜いた精神力こそ女性アスリートとして最大の財産となり得るのです。もちろん大事な試合や選手生活においての時期を計画できるのであれば望ましいことです。
恋愛でポジティブになれることは、パフォーマンスに良い影響を与えます。しかし妊娠の可能性をある程度予測しておくことも女性アスリートにとって必要不可欠なことも頭に入れておいた方が良いのです。
今回は、女子アスリートの恋愛についてお話しました。思春期から恋愛をし多くの感情を学ぶ経験は、将来プロアスリートとなったのちにも必ず活きてきます。ポジティブな気持ちになれること、そして人間として成長することでパフォーマンスの向上がのぞめます。
もし恋愛で悩み、パフォーマンスが落ちる場合にもメンタルトレーニングやメンタルコーチングを受けると改善できます。それほどスポーツ、恋愛においても影響を及ぼすのがメンタルなのです。今後もスポーツ選手にとってさらなるパフォーマンス向上へ役立つような情報をお届けしていきたいと思います。
[文:スポーツメンタルコーチ鈴木颯人のメンタルコラム]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
【関連記事】【スポーツメンタル】瞑想って脳科学的に効いているの?科学的な裏付けを解説
【関連記事】【スポーツメンタル】エゴサしても意味はない…知っているけどエゴサしてしまう心理
【関連記事】「たまたま出た結果」をスポーツメンタルコーチはどう捉えるか?
一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人
1983年、イギリス生まれの東京育ち。7歳から野球を始め、高校は強豪校にスポーツ推薦で入学するも、結果を出せず挫折。大学卒業後の社会人生活では、多忙から心と体のバランスを崩し、休職を経験。
こうした生い立ちをもとに、脳と心の仕組みを学び、勝負所で力を発揮させるメソッド、スポーツメンタルコーチングを提唱。
プロアマ・有名無名を問わず、多くの競技のスポーツ選手のパフォーマンスを劇的にアップさせている。世界チャンピオン9名、全日本チャンピオン13名、ドラフト指名4名など実績多数。
アスリート以外にも、スポーツをがんばる子どもを持つ親御さんや指導者、先生を対象にした『1人で頑張る方を支えるオンラインコミュニティ・Space』を主催、運営。
『弱いメンタルに劇的に効くアスリートの言葉』『モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術』など著書8冊累計10万部。