平成史に残る東スポ名見出し・・・「マドンナ痔だった?」「フセインインキン大作戦」「人面魚重体脱す」

タグ: 2022/3/12

 思い起こせば2019年。平成最後の正月は東スポのスクープとともに始まったといっても過言ではありませんでした。

 「巨人・長野 丸の人的補償で広島移籍へ」

 お屠蘇気分をぶっ飛ばす、破壊力満点の独自ダネ。

 「どうせ東スポだろ」とシニカルな笑みを浮かべていた「意識高い系」の人々が逆に恥をかく平成31年の始まりとなりました。まさに「東スポを嗤(わら)う者は東スポに泣く」という格言が実証された格好です。

 そして。平成時代を思い浮かべると、その初期は東スポの一面見出しが絶好調で、部数を大きく伸ばした時期であることに気づきます。温故知新。当時の傑作選を再び味わいながら、平成という激動の日々をもう一度、かみ締めていこうではありませんか。

・今すぐ読みたい→
「長野スクープ」で実証、世間イメージと違う「東スポ」の取材力と人材育成力 https://cocokara-next.com/motivation/tokyo-sports-interview-method/

「マドンナ痔だった?」(1990年11月4日付)


 東スポ史に残る衝撃の一面見出しです。記事は東スポの記者がマドンナを直撃したわけではなく、アメリカのゴシップ誌の記事を引用したもの。ビバリーヒルズにあるマドンナの豪邸のゴミ箱取材を敢行したところ、ゴミ袋の中から痔の座薬の空箱が見つかったというのです。

 よくよく考えれば、豪邸ゆえに同居人やスタッフも住んでいることが想定され、必ずしもマドンナ本人が座薬を使用したという確証はないのですが、そこは東スポ。「?」をつければ誤報にはならないという豪快な手法で、一面トップを成立させています。

 しかし…。内容も内容だけに今の時代、このような一面を力付くで創り上げることはさすがに至難の業とも言えるでしょう。30年間という時の流れを実感させられる一面でもあります。





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