職場で強すぎるグループ規範を生んでしまう「カテゴリーエラー」とは
その結果、
●結論が、本来のテーマからずれてしまう。
●感情論にひっぱられやすくなる。
●リスキーシフト、コーシャスシフトを引き起こす。
といった状況を生み出す可能性があります。
リスキーシフトとは、グループの方向性が過激な方向に向いてしまう傾向を示し、逆にコーシャスシフトとは、グループが何もしない方向に動いてしまう傾向を示します。
前述した例では、1)は、リスキーシフトもコーシャスシフトも起こす可能性があります。部下がみんな上司のイエスマンになって、上司の方針をより過激に推し進めていくかもしれませんし、部下は、なにも意見を言わなくなるかもしれません。
2)は、リスキーシフトを招く可能性があります。社長に意見を言えなくなり、古い豚肉には、どんどん漂白剤を入れてしまうといったことを起こすかもしれません。
3)では、みんな改革をしようとする気が起こらなくなり、問題は先送りされるといった、コーシャスシフトを引き起こす可能性がありますし、Bの方法を主張した人は、社内いじめの対象にさえなってしまうかもしれません。
カテゴリーエラーをしないためには、議論や意見交換の目的を明確にすることです。また、自分自身が、なんの目的でこの発言をしようとしているのか、ほんの数秒でよいですから、考えてみるのもよいでしょう。
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)
[記事提供:カウンセリングのハートコンシェルジュ(株)(https://www.heartc.com/)]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。