感情の起伏が激しくて、苦しい。どうしたらいいですか?
感情の起伏が激しくなるメカニズム
物心つく前の子供がそうであるように、喜怒哀楽を安心して感じられる環境が用意されれば、わたしたちも感情的に苦しむことはないのかもしれません。
しかし実際は、成長過程において周囲の大人や友人からの無言の圧力で、ネガティブな感情は感じることを許されないことが普通でしょう。
周囲の人から、「泣かないで」、「イライラしないで」、「メソメソしないっ」と言われた経験は誰にでもあるでしょう。善意の発言でありますが。。
こうした体験から、わたしたちは感情に「いい」「悪い」があるんだ、と学びます。
そして「いい感情」は自由に感じられるけど、「悪い感情」は抑え込むようになります。
心に湧いてきたのに抑え込まれた「感情エネルギー」には、不自然な力がかかります。
するとその感情エネルギーは歪みや澱みを抱え込み、だんだんと粘度の高いべっとりした状態に変質し、ついには固まりのような状態になってしまいます。
このように感情の抑圧が続くと、「たらいの中の水」のようだった感情エネルギーが、色づいたままゲル状になったり、固まり様のものがゴロゴロし始めます。
たらいの中にドロっとしたゲルや固まりが増えてきたら、少しの刺激による揺れでも大波がたつのは想像に難くないでしょう。
これが感情が大きく波立つメカニズムです。
そして感情の大波が立つと振り回されそうになるので、ヤバさを感じて「もっと抑え込まなきゃ!」と抑圧します。
するとさらに歪んだり固まりが増えたりする。
だからもっと感情の起伏が激しくなる、と悪循環サイクルに突入してしまいます。