なぜ生徒への暴力は「体罰」という言葉でごまかされ、正当化されてしまうのか

2021/9/30

(3)次世代へ暴力は連鎖する

 教育の現場で今、暴力を用いて指導する人々はほぼ全員、殴られたり蹴られたりしながらスポーツに取り組んできた経験があります。ここから「今の自分があるのは、あのとき殴ってもらったおかげだ」という間違った思い込みが生じて、教える立場になるとついつい、子供たちを殴ってしまうのです。

 家庭における虐待にもいえることですが、暴力は連鎖します。どこかでこれを断ち切らねばなりません。今後の指導者には「自分が嫌だったことはやらない」という当たり前の意識が必要になります。また、教育の現場で暴力の存在を見聞きしたら、勇気をもって教育委員会など公的な機関に一報を入れることも効果的です。確かに教員は「身内に甘い」傾向もあるので、地元の新聞やテレビ局などのメディアに垂れ込むのも一つの手でしょう。暴力を用いる人間を野放しにしないことが、次の被害者を出さないためには必要になります。

 過去の日本で教師による暴行が容認されてきたことは事実で、過去は変えられません。しかし未来は変えられます。スポーツの喜びを次世代に伝えるためにも、一人一人が根絶への強い意識をもって、風通しのよい教育環境を整えていくために知恵を絞っていきたいものです。






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