今季最高位進出はなぜ? 角田裕毅を変えたモンツァでの“密談” レッドブル重鎮が証言する変貌「まだマックスほどの経験がない」
角田の成長を促したマルコ博士(C)Getty Images
逆襲への機運が高まる日本人ドライバーに、首脳陣の評価も高まっている。
レッドブルの角田裕毅は、去る9月21日に行われたアゼルバイジャンGPの決勝で、自身の今季最高位となる6位と躍進。シーズンのドライバーズランキングで上位に君臨するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ランド・ノリス(マクラーレン)を抑えながらの“好走”は、大きなインパクトを周囲に植え付けるものとなった。
もっとも、今季で契約満了となる角田は、依然として来季去就が囁かれる立場でもある。すでに一部報道では姉妹チームであるレーシングブルズの新人アイザック・ハジャーが昇格するとの噂が飛んでいる。
文字通り残留に崖っぷちとも言える。しかし、角田がバクーの市街地で見せた奮闘は、編成に影響力を持つ重鎮を唸らせる。チームのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、独衛星放送『Sky』において、「かなり変化は見せている」と称えた。
漫然として復調のキッカケを掴んだわけではない。マルコ博士は、イタリアGP後に本人と腹を割って交わした“密談”を明かしている。
「モンツァでのレースの後、我々とユウキは隣通しに座って一緒に話し合ったんだ。当時の彼はマックス(・フェルスタッペン)よりも1秒遅いことすらもあった。だから我々は別のアプローチを取ろうと提案したんだ」
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