今季の阿部野球はひと味違う? 他球団も警戒を強めるポイントとは

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青年監督がどんな野球を行うか、興味津々となっている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阿部野球がついにベールを脱いだ。巨人は2月18日、阿部慎之助監督体制となり初の対外試合となる、韓国・サムスンとの練習試合(沖縄・那覇)に臨んだ。

 13安打11得点と大勝には阿部監督が目指す野球のキーワードが凝縮された内容となった。盗塁、バント、エンドラン、進塁打などこれまでの巨人では一発頼みという場面も多かったが、様々なチーム打撃を駆使して局面を打開しようという場面が多く見られた。

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 打線では「9番・DH」で先発出場した、中堅候補の期待がかかるドラフト3位ルーキーの佐々木俊輔(日立製作所・24)が4打数3安打5打点をあげる暴れっぷり、同じく中堅争いに挑むオコエ瑠偉が7回に放った特大弾も注目を集めたが、光ったのは「8番・三塁」で先発出場したドラフト4位ルーキーの泉口友汰(NTT西日本・24)にもある。

 この日は3打数2安打2打点。2回二死から中前打、さらに二盗を決めチャンスメイクすると、5回先頭でもしっかり四球を選んだ。9回二死一、三塁では左中間へ2点適時三塁打を放つなど、チームが求める役割、阿部監督が求める献身性を全身でしっかり体現した。チームではほかにも5回二死から松原聖弥がセーフティバントを試みるなど、相手の意表をつく攻撃もかいま見えた。

 昨年は、チーム打率、チーム本塁打とも12球団1を誇りながら、2年連続の4位に沈んだ。得点圏打率の改善、また阿部監督もチーム打撃の重要性を説く中、初戦でいきなりその片鱗を見せた形だ。

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