F1村は米国に「排他意識」アンドレッティ・キャデラック参戦表明も歓迎されず
インディカーのアンドレッティオートスポーツに所属するブライアン・ハータ(ホンダ提供)
選手人事も遇されていない。今季はウィリアムズが昨季のF2選手権でランキング4位だったローガン・サージェントをレギュラードライバーに起用することにしたが、米国人のF1参戦は2015年のアレクサンダー・ロッシ以来、実に8年ぶりとなる。昨季はインディカーに参戦する米国人のコルトン・ハータをライセンスの特例発給でシーズン途中にF1デビューさせようという動きがあったが、F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントが足りず実現には至らなかった。
FIAのモハメド・ビンスライエム会長は「F1の持続可能性を考えるなら、ほかのブランドも受け入れる必要がある。最大12チームがグリッドに並べることができる。新しいチーム、中でも米国チームを歓迎しない理由はない」と異例のコメントを発表。今季はマイアミGP、アメリカGP(オースティン)に、41年ぶりの復活開催となるラスベガスGPと、1カ国で3大会が行われるが、米国に対する排他意識は依然として強いと言えそうだ。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
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