夏の甲子園、投手のドラフト候補は“不作”も2年生に逸材キラリ 慶応・小宅雅己は5年後の即戦力1位か

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夏の甲子園では慶応が107年ぶりの優勝を成し遂げた(C)CoCoKARAnext

 慶応と仙台育英によるドラマティックな決勝によって盛り上がりを見せた夏の甲子園。しかし、ネット裏に陣取った12球団のスカウトにとっては「盛り上がりが足りない」大会だったようです。

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 在京セ・リーグのベテランスカウトは言います。

「まず前提として、大学生に比べると今年は高校生自体にそこまで目玉がいないというのがあります。さらにはこの夏、『甲子園組』の投手でドラフト対象となるのはほんの僅か。霞ケ浦の木村優人君とか、もうちょっと見たかった選手はみんな予選で負けてしまいました。全国大会だから各球団とも一堂に会してクロスチェックはしましたけど、『やっぱりおらんな』という結論に達しましたね(笑)」

 その中でも人気を集めたのは沖縄尚学の東恩納蒼投手と徳島商の森煌誠投手ですが、東恩納は進学、森は社会人行きを試合後の会見で表明。最短で東恩納は4年後、森は3年後にドラフト対象選手となります。

 一方で逸材が豊富とスカウト陣がうなったのは、2年生の投手陣です。

「大器という部分でいえば前橋商の清水大暉投手。ひと冬越えれば150キロ中盤をマークしてもおかしくない。西武の渡辺GMは群馬出身だし、スケールの大きい選手が好みだから来年は上位候補かもしれない。安定感からいえば広陵の高尾響投手。制球力に優れてピッチングを知っている。左だと八戸学院光星の洗平比呂投手かな。まだまだ伸びしろは十分だし、追っていきたい逸材だよね」(前述のスカウト)

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