「投手・大谷」復活への道のり トミー・ジョン手術のリハビリの難しさとは

タグ: , , 2020/8/7

 大谷は結果的に、チーム内の紅白戦や実戦形式の投球練習など、調整登板とはほど遠い過程で、7月26日アスレチックス戦での今季初登板を迎えなければならなかった。この試合はご存じの通り、1アウトも奪えず3安打3四球5失点で降板している。そして2戦目で悲劇が起きた。

 打者相手に投げるといっても、自軍のチームの選手相手と、マイナーとはいえ勝敗のかかった公式戦では全く異なる。勝負となればアドレナリンが出て、実戦の中でしか出せない腕の振りや、その後の肩・肘、下半身へのダメージや張り、などがある。それを一つ一つ繰り返し、足りないところは補い、精神的な怖さも埋めていって、初めてメジャーのマウンドに復帰できる。

 2015年3月にトミー・ジョン手術を受けたカブスのダルビッシュ有は「復帰してから1、2年はやはり普通ではない状態になるので」と術後の肘の状態について明かしている。ダルビッシュは術後「1年3カ月」ほどで復帰。2018年はコンディション不良でわずか8試合の登板にとどまったが、昨年はローテーションをほぼ守り31試合で6勝8敗、防御率3・98。特に後半戦は抜群の安定感が光った。5年前にメスを入れたダルビッシュでさえ、未だ完全復活への道半ばにいるとも言える。

 大谷の二刀流完全復活も、来季開幕早々から望むのは酷な話だろう。しっかりとしたステップを踏めず、焦ることがあれば、また今年と同じ過ちを繰り返すことになる。幸い今季も残りシーズンは打者として出場し続けることはできる。投手として本来の姿を取り戻すのはまだ遥か先のこととしておき、まずは野手・大谷に負担のかからない調整の仕方が求められる。





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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