ダカールラリーが「世界一過酷なモータースポーツ競技」と呼ばれている理由とは
優勝を喜ぶベナビデス(右)と2位のブラベック(ホンダ提供)
昨年の大会では元ホンダのライダーでポルトガル出身のパウロ・ゴンサルベス選手ら2人が事故死。今回で選手の死亡は31人目となる。ほとんどが二輪の選手で過去にはジル・ラレイ選手、ファブリツィオ・メオーニ選手ら二輪の優勝経験者も事故で命を落としている。「世界一過酷なモータースポーツ競技」と呼ばれている由縁はそこにある。
特に二輪はオフロードを猛スピードで駆け抜けるためバランスを失ったり、大きな岩にヒットしたら、大きな転倒に直結する。4輪やトラックは助手席にいるコドライバーがルートブックを頼りに口答で道案内をするが、二輪はハンドルバーに設置した巻き取り式のルートブックや距離計などを自ら見ながらライディングする。ルートブックには「コーション」と呼ばれる危険ゾーンも明示されているため、ライディングに専念して重要な表示を見落とすわけにもいけない。
ちなみに今年の4輪では、MINIを駆るX-レイドのステファン・ペテランセル(55)=フランス=が4年ぶりに制し、2輪を含めた総合優勝の回数を14に伸ばした。2年ぶりの制覇がかかっていたトヨタはナッサー・アルアティア(50)が2位で一歩及ばなかった。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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