今こそ思い返したいシドニー五輪の死闘、元五輪戦士が語る「もう日本に帰れないかもしれない」、カンガルーポーズの裏にあったものとは
チームは予選リーグのアメリカ戦でサヨナラ負けを喫した後には4連勝と勢いを取り戻す。ただその後、3連敗して迎えた韓国との3位決定戦では日本のエースだった松坂が韓国の主砲、イ・スンヨプに決勝タイムリーを許し、力尽きた。メダル獲得が叶わなかったことで試合後にはくやしさのあまり涙を流す選手もいたが、田中氏は現地での厳しい声が特に印象に残ったという。
「試合終わって応援に来ていた日本人の人からも罵声を浴びせられたりだとか、厳しいこといわれたりしたので。日本に帰れるのかなとか。(他のナインも)泣いてましたし、悔しかったです」と当時を振り返る。
日の丸を背負ったプレッシャー、重責は計り知れないものがあった。だからこそ、元五輪戦士として同氏は再びメダル獲りへ向かう侍ジャパンメンバーにはこうエールを送る。
「プレッシャーはあると思いますが、能力のある選手たちが出るわけですから。自分たちのやってきたことをしっかり出せれば、結果につながると思います」
自分たちの力を信じて、納得のいく結果に結びつくように―。心からそう願っている。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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