老化に伴うオーラルフレイルに要注意!

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「噛む砕くこと」と「飲む込むこと」は違いますよね。この両方が良好でないと摂食嚥下がうまく行くとはいえません。口の機能が衰えて来ると、口腔のことだけでなく全身にフレイルが及んでしまいます。いくら筋肉を維持増加させるためにタンパク質(例えば肉料理)を食べようとしても、しっかり噛んで飲み込んで消化されなければ何にもなりません。口の働きが弱くなると、食べるものも制限されてしまいますよね。

摂食嚥下の段階の内、咽頭期(ゴックンと飲み込むステージ)には独特の検査方法があります。「反復唾液嚥下テスト」(Repetitive Saliva Swallowing Test)という方法です。30秒間に何回つばを飲み込まるか?を計るのです。この回数が飲み込む機能の評価となります。3回以上飲み込めれば誤嚥のリスクが低いと判定されます。臨床の現場では、お医者さんが被験者の咽頭突起(喉仏)と舌骨といわれる部位に人差し指と中指を軽く当てて、その上下の動きを飲み込めた回数とするのです。しかしその上がり下がりが判定し難い人もいらっしゃるとか。男性よりも女性の方が判定し難いように推察するのは、私だけではないように思います。(唾液がなかなか出ないためにRSSTができないようならば、それはそれでドライマウス(口の中が渇く)の疑いがあるかも?)

健康イベントなどで「**年齢を測定中」という案内をよく見掛けます。「**」には「肌」「骨」「脳」「血管」などなど色々あります。それぞれ専用の計測器を使って測定しています。測定結果に一喜一憂している中高年の方も多いことでしょう。

そこで嚥下機能の評価を「ゴックン年齢」とでも称して、嚥下機能を計ってみるのは如何でしょうか?

オーラルフレイルを身近なことと認識してもらって、簡易的なオーラルフレイルの早期発見と予防に努めてもらう切っ掛けになると思います。

参考;健康日本21推進全国連絡協議会第2回分科会「なぜ老いる? ならば上手に老いるには」東京大学総合老年学 飯島勝矢教授 講演





[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。

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