過ごしやすい秋にこそご注意?季節の変わり目に起こる「膝の痛み」をケア
毎日気軽に続ける膝ケア
すでに膝の痛みに悩んでいるという人も、これから気を付けていきたいという人にもおすすめなケア方法・予防策をご紹介していきます。
・適度な運動
急な運動は膝の痛みの原因になりますが、身体にあったゆるやかな運動ならむしろ膝の動きをスムーズにさせてくれます。
1日2~30分程度のウォーキングや足の上げ下げ運動、ラジオ体操など、少し息が上がる程度の運動を毎日の習慣として続けていきましょう。
・座り方
膝痛は、足に無理を強いてしまうような体勢を続けることで悪化してしまうパターンも。
長い時間の正座やあぐらは軟骨にダメージを与えてしまうこともあります。また、椅子に座ると比較的ダメージは少ないですが、足を組んでしまうと膝のみならず骨盤や腰にも負担がかかるので注意しましょう。
・体重管理
若い世代の人であっても、重い体重を支えるために膝を壊してしまうケースがあります。少しでも膝への負担を軽減するために、体重の急な増加や肥満には気をつけましょう。
・入浴時にもケアを
膝の痛みは、患部を温めることで軽減されることもあります。入浴は関節や筋肉を効率的に温められる手段なので、忙しい日でもシャワーだけで済まさず湯船に浸かることをおすすめします。
また、入浴時なら身体への負担を軽減できるので、湯船で足の曲げ伸ばしやマッサージなど、簡単なストレッチをするとより効果がありますよ。
・冷え対策
やはり膝痛の大敵は「冷え」。冬の寒さに加えて、最近では冷房の冷風が膝を冷やしてしまい、血流が悪くなり筋肉がこわばってしまうのです。
靴下や膝サポーターを着用し、入浴時にしっかり温まるなど冷え対策にも力を入れることをおすすめします。
・栄養素
そもそも、膝の痛みは関節を滑らかに動かす役割を持つ軟骨がすり減ることで起こってしまいます。年を重ねることや激しい運動によってすり減ってしまう軟骨ですが、食事やサプリで体内から栄養素を摂取することで摩耗を軽減させられることが判明しています。
膝痛に効果的な栄養素としては「グルコサミン」や「カルシウム」が有名ですが、最近注目を集めているのが「コラーゲン・トリペプチド」です。軟骨の破壊を軽減させ、摩耗をやわらげる効果のあるコラーゲン・トリペプチドは「10週間におよぶ臨床実験で、変形性膝関節症を患う被験者の膝痛を軽減させた」(ゼライス株式会社)という報告も。
年を重ねても健やかに日々を過ごすためには、身体を支える「膝」は欠かせません。サプリや運動など、身体の内側・外側から膝をケアしていきましょう!
[文:つちだ四郎]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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丸山 公 医療法人社団遼山会関町病院 院長
日本大学板橋病院、駿河台日本大学病院を経て、カナダトロントTGH、MSHで、D.L.Mac Intosh教授、R.W.Jackson教授から膝外科を教わる。春日部市立病院、横須賀市立市民病院、心身障害総合医療療育センター、公立阿伎留病院、日本大学医学部整形外科講師、教育医長を経て、1999年より関町病院副院長、2001年より現職。
同病院には全国から膝に問題を抱えた方々が訪れる。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会スポーツ医。専門は肩、変形性膝関節症、小児整形外科。