千葉ロッテ・現役コーチから学ぶ「ジュニアのための野球トレーニング」
子どもの頃、どのような練習をどれぐらいしたかは、将来に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。怪我をしない強靭な身体をつくり、長くスポーツを楽しむためにも、その競技特性に合わせたトレーニングをすることが、とても大切です。
プロ野球・千葉ロッテマリーンズでコンディショニングディレクターをつとめる楠貴彦コーチに、ジュニア・マリーンズ(小学5年生・6年生対象のチーム)でも実践しているトレーニングを教えていただきました。
今回は導入編として、「トレーニングコンセプト」をご紹介します。
地面を正しく強く【蹴る】動きを身体に覚えさせる
ジュニア・マリーンズのトレーニングメニューは、「野球の動作」から必要なものを考え取り入れています。その基本となるのが、「野球の動作は、下半身の動きで地面から力をもらい、上半身へ力を伝える」というものです。
(c)千葉ロッテマリーンズ
(c)千葉ロッテマリーンズ
野球の場合は、投手でも打者でも、身体機能と力の連携能力、爆発的な力を発揮することが求められます。そのためには、地面を強く蹴る動きがとても重要で、子どもの頃に、この基本の動きを、正しく身に着ける必要があると考えています。
(c)千葉ロッテマリーンズ
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しかし、身体の出来上がっていない子どもにとって、過度なトレーニングは怪我の原因にもなりますの、注意が必要です。次回は、適度な負荷で、野球の動作にも効果を発揮する、ジュニアにおすすめのトレーニング方法をご紹介します。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
楠 貴彦(くすのき・たかひこ)
千葉ロッテマリーンズ コンディショニングディレクター兼育成統括
1977年6月12日生まれ、大阪市住之江区出身。大阪学院大高〜アラバマ大学。2006年よりトレーニングスタッフとして千葉ロッテマリーンズに入団。一軍トレーニングコーチを経て、現在はメディカル、トレーニング、育成部門を統括する職に従事する。