【シェフインタビュー】Mikiシェフ 出張シェフを始めて変わったものの見方 お客様に寄りそう料理とコミュニケーションを
出張シェフの仕事を通じて、ご自身に変化はありましたか?
何よりも、シェアダインでお仕事を始めてから、自分自身の考え方が変わりました。これまでもっていた、料理についての固定概念のようなものを捨てた感じです。調理の仕方や味付けなどについて、自分のやり方が絶対ではなく、臨機応変にやるべきであるという考えを、今はもっています。
あとは、いろいろなご家庭に伺っていて思うのは「共働きで子育てをしているご家庭が多く、みなさん苦労されている」ということです。料理を通じて、そのようなお客様のお手伝いができるのは嬉しく、逆にお客様から刺激を受けて「自分も頑張ろう」と思うこともあり、前向きな考え方ができるようになりました。
お客様の立場でしたら、冷蔵庫の中の食材を優先的に使ってほしいというニーズもあると思います。私自身は、お家でプロの料理をご提供するという気持ちで調理していますが、やはり料理は食材ありきというところがあります。
冷蔵庫の中のあり合わせや、スーパーで手に入る食材で料理を作るといった制約は、どうしても出てきます。それでも、お客様に喜んでいただけるものを提供するために、お客様に寄り添いながらベストを尽くす、ということを心がけています。
シェアダインを利用されるお客様のニーズについてはどう感じられていますか
やはり、コロナ禍で人と人との接触が減った分だけ、人との関わりを求めている方が多いと感じています。料理だけを求められている方は、少ないのではないでしょうか。私自身はもともと、コミュニケーションが苦手だったのですが、お客様の雰囲気ですとか、レビューの評価を見ているうちに、コミュニケーションの重要性を意識するようになりました。
お客様目線では、シェフがせかせかと料理をしていたら、シェフに声をかけづらいと思います。そこで、自分自身の心に余裕を持たせるように心がけ、お客様と自然に会話が生まれるようなスタイルにしています。そうすることで、自分も楽になりました。自分のやり方に固執せずに、お客様が求めているものに耳を傾けるということです。
実際にお客様からは「大根は上と下どちらを煮物に使ったらおいしいのか教えて」などといった質問気軽にいただけるようになりました。
出張シェフとして働く意義についてはどう感じられていますか
シェアダインのシェフを始めて、いろいろものの見方が変わりましたので、やはり時代も変化しています。小さいお子さんがいて、外食が難しい方もいらっしゃいます。レストランだけでなく、ご家庭を訪問してお料理つくるというサービスは素晴らしいと思います。
これからも仕事として料理を続けていこうと考えている方には、ぜひ出張シェフに挑戦してほしいですね。私自身は自分のお店を持つという目標に向けて動いていますが、シェアダインのシェフも続けられる限り、活動していこうと考えています。シェアダインという会社にも感謝していますし、全国にサービスが広がりシェフが増えていけばよいと思います。
シェアダインでは、全国でシェフを募集しています
登録しているシェフは、有名ホテルのレストランシェフ、星付きレストランシェフ、病院での指導経験のある管理栄養士、飲食店勤務経験のある調理師、保育園の給食室勤務経験のある栄養士、など経歴はさまざま。
現在約2,000名の出張シェフが登録・活躍中。
出張シェフのお仕事に興味がある方は、シェアダインへお問い合わせください。
[文:食の専門家による出張料理サービス「シェアダイン」]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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