「チームとしての守備力がもう一つ固まっていない」日本ハムが来季優勝を目指すために必要なピースは? 近鉄OB佐野慈紀氏の考察
新庄監督は就任4年で確実にチームを強くした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
野球評論家の佐野慈紀氏が現在の野球界を独自の視点で考察する「シゲキ的球論」、今回は日本ハムファイターズの来季に焦点を当てた。
レギュラーシーズンはソフトバンクホークスに競り負け2位、CSファイナルステージは追い詰められてから3連勝で逆王手をかけるなど、最後まで野球ファンを楽しませた。
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新庄監督の就任5年目となる来季は、今季もシーズン83勝まで積み上げながら、首位のソフトバンクにあと一歩手が届かなかったことで、ぶっちぎり独走優勝を目標として掲げるが、そのために必要なピースは何なのか。佐野氏は「ズバリ守備力ですね」と指摘する。
現役時代は球界屈指の守備力で知られ、日本ハム監督就任以降も守備力強化を進める日本ハムだが佐野氏は「まだ、完成されていないんですよね。全体的なもの。チームとしての守備力がもう1つ固まっていない」と見る。
「打撃はある程度固まってきました。ただ、CSも結局はレイエスが爆発してくれたから健闘しましたが、打線は水物といいますから。その裏で守備力を向上させていかないと。試合を見ているとちょっとしたポカがあるんですよね」と続けた。実際に打撃では着実に進化を果たしている清宮幸太郎も一、三塁で今季は14失策を記録している。
今季チーム本塁打はリーグトップの「129」本塁打を誇り、打点もリーグトップのソフトバンクにわずか4点差の「529」打点まで積み上げ、超強力打線を形成した。
32本塁打、90打点で打撃二冠に輝いた主砲、フランミル・レイエスを筆頭に2桁本塁打をマークした選手は5人。清宮幸太郎(12本塁打)、万波中正(20本塁打)、郡司裕也(10本塁打)、水谷瞬(12本塁打)など打撃に強みのある選手がチームを盛り立てた。






