米球界のシビアさを物語る二冠男シュワバーの“無冠” 大谷翔平が手にした「必然のMVP」を覆せなかった背景にある「4.9」の価値

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大谷とMVPを争う活躍を見せたシュワバー(C)Getty Images

 本塁打を量産した打棒も“最も価値がある”とは認められなかった。

 日米両球界で話題沸騰となったMLBのMVP投票。現地時間11月13日には全米野球記者協会(BBWAA)が投票結果を公表し、アメリカン・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が、ナショナル・リーグは大谷翔平(ドジャース)がそれぞれ受賞した。

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 大谷とジャッジの球界における価値が改めて証明された。一方で彼らの後塵を拝したライバルたちとの“差”も広まった。とりわけナ・リーグのMVPでは、2番手となったカイル・シュワバー(フィリーズ)は、総ポイント160差と二刀流スターに大きく水をあけられる形となった。

 決して打撃成績が悪かったわけではない。2025年に162試合に出場したシュワバーは、打率こそ.240ながら、共にリーグトップの56本塁打、132打点を記録。さらにOPS.928、長打率.563とハイアベレージを残していた。

 ただ、世間で「必然」とされた大谷のMVP受賞を覆せなかったのは、“個”にフォーカスした独自指標で数字を落とした影響が否めない。

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