残っていた「1位候補」 ドラフト2位指名こそスカウトの見せ場 トクした球団は?

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ロッテが指名した毛利は、先発でも中継ぎでも、1軍で十分通用する力を備えている(C)Getty Images

 10月23日のドラフト会議では支配下73選手、育成43選手の名前が呼ばれ、プロ野球の門を叩きました。栄光のドラフト1位には、ソフトバンクから指名されたスタンフォード大の佐々木麟太郎を筆頭に、期待のホープたちがズラリと並んでいます。ファンの期待は自ずと高まるばかりです。

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 一方で、ドラフト取材歴の長いスポーツ紙のデスクは、その妙味をこう語るのです。

「1位はある意味、チームの力になって当たり前。やってもらわなきゃ困る存在です。ツウは2位の選手を見ます。1位の12人には選ばれなかったけれど、1位選手に限りなく近い実力やポテンシャルを兼ね備えた逸材たちが、ここに並びます。2位の選手が1位級、いや、それ以上の働きをしてくれたら、その年のドラフトは最高になるんです。例えば2020年の巨人が2位指名した山崎伊織や、DeNAが2位指名した牧秀悟がその例に当たります」

 それでは今年のドラフト会議で、1位と遜色ない逸材を獲得したチームはいったいどこなのか。

 前述のデスクに解説してもらいましょう。

【ロッテ2位・毛利海大投手(明治大)】
「よく2位で残っていたな、というのが第一印象。大学4年生で一気に才能を開花させた左腕です。春は6勝0敗、防御率1.34、秋は4勝0敗、防御率1.13と大学最終年のリーグ戦を無敗で終えたのはお見事。先発でも中継ぎでも、1軍で十分通用する力を備えています。2位のウエーバー順ではヤクルトの方が先なので、投手力強化が課題のヤクルトが『いの一番』に指名すると思っていたんですが……。ロッテは1位の健大高崎・石垣元気とともに、ドライチ級を2人獲得したと胸を張れるでしょう」

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