カブス残留は「妥当」 破談した今永昇太がQOを受諾した“背景”を米識者が分析「市場には複数年にも慎重な空気があった」
カブスでもう一年戦う決断を下した今永(C)Getty Images
来季もシカゴで戦う決断を下した。現地時間11月18日、今オフにFAとなっていた今永昇太がカブスから提示されていたクオリファイング・オファー(QO)を受諾したと米スポーツ専門局『ESPN』などで一斉に報じられた。
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契約内容が見直される形となった。今オフの今永を巡っては、現地時間11月4日にカブス側がトレード拒否権も付帯する3年総額5700万ドル(約87億7800万円)の契約延長オプションの権利行使を破棄。「我々は価値があるとは考えられなかった」(ジェド・ホイヤー編成本部長談)とした球団の決定に、選手側も即座に対応。来季年俸1500万ドル(約22億9000万円)の単年契約締結の権利行使を拒否し、FAとなった。
もっとも、カブスは契約延長の可能性を完全に放棄しておらず、同6日に今季の規定額である1年2202万5000ドル(約33億9000万円)のQOを提示。今永と共闘の道を模索した。
FA後に複数年契約を他球団と結ぶのではないかとの憶測も飛び交った今永。だが、最終的にQOを受諾。単年ながら今季を上回る金額の契約を勝ち取った。
紆余曲折を経た今永との動静には、地元局も強い関心を示した。カブスの情報を日夜発信している『Marquee Sports Network』のアナリストを務めるブルース・ラバイン氏は、来年9月に33歳になるベテラン左腕との再契約について「しっかりと保証がされたってところだろう。彼は日本時代を含めて約15年も投げ続けてきたから評価は妥当だ」と指摘。イニングイーターとしての価値を称えた。






