まるで野球? W杯で導入される“新ルール”は「サッカーを変える」 仏代表指揮官らが警鐘を鳴らす3分間の使い方「事実上の戦術的な休憩だ」
日本のアイスランドとの親善試合でも導入された「ハイドレーションブレーク」(C)Getty Images
いよいよ北中米ワールドカップ(W杯)の開幕まで2週間を切った。史上初の3か国共催となる今大会は、過去最多の48か国が参戦。かつてない規模でイベントが施行され、「世界一」の価値を高めるものとして大いに期待されている。
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サッカーの発展を目指し、その指針を生み出すイベントとしても機能してきたW杯だけに、今大会もさまざまな取り組みが施されている。そのうちの一つが、新たに導入される規則である「ハイドレーションブレーク」だ。
同ルールは実にシンプルだ。酷暑下での試合も想定される中、選手が水分補給を含めた短い休息を取る目的で、前後半でそれぞれ1回ずつ3分間の飲水時間が設けられる。
一見すると、水分補給でしかないように思えるが、3分間という時間は意外に長い。ゆえに関係者間では「サッカーを変える」と指摘されている。
実際、ブレークタイムを戦術共有、あるいは敵チームの分析共有に使うチームが目立っている。現地時間5月31日に行われたセネガル代表との親善試合で、ノートパソコンを用いて選手に詳細な指示を送ったアメリカ代表のマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、米メディア『The Athletic』で「今の選手たちは、何を改善してほしいか、何をすべきかをただ伝えるだけではなく、実際の映像を見ることが本当に重要」と説いた上で、「試合中に映像を見返せるのは、非常に役立つと思う」と打ち明けた。
試合中にスタッフと選手たちが分析を行えるのは、ともすれば、アメリカンフットボールやバスケットボール、野球に近しいのかもしれない。いずれにしても前後半の45分間ずつをほぼノンストップで戦うサッカーにおいては革新的な試みと言えよう。
ハイドレーションブレークの導入意図を「選手の健康管理が目的」とする国際サッカー連盟(FIFA)は、現時点で休憩時間中のPCやタブレット端末を用いた戦術分析を禁止にしてはいない。ゆえに、ここから出場各国で相手との“分析合戦”が広まっていく可能性は大いにある。







