守護神決定の大勢に一抹の不安 球団有力OBから「あんなことはありえない」と指摘されたポイントとは

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 右ふくらはぎ痛で出遅れていた大勢が開幕に間に合ったことは朗報だろう。一方で、巨人の有力OBからは23日、オープン戦最初の登板となった楽天戦の9回登板内容を不安視する声が出ている。

 巨人で監督も務めた堀内恒夫氏は24日に自身のブログ「今日もどこかであくたろう」に「【スポーツ報知】大勢について補足」と題した記事を更新。同記事の中では先発したフォスター・グリフィンが好投したこと、また大勢が復帰した内容について触れている。

 23日の試合では大勢は1点リードの9回から登板。先頭の小郷裕哉、続く伊藤裕季也をそれぞれ150キロ超の直球で連続空振り三振を奪った。しかし2死から代打の鈴木大地にレフト線へ二塁打を許すと、続く浅村栄斗には四球を与え、二死一、二塁のピンチを迎えてしまう。そして迎えた島内宏明に右前適時打を浴び同点とされるなど、オープン戦初登板の内容は1回2安打1失点だった。

 24日掲載の「スポーツ報知」の記事中でも、走者を出してから暗転した大勢のピッチングに関して、まだ試合勘が戻っていないと評論していたが、24日のブログ内でも「補足」として、二死走者なしまで追い込みながら、代打の鈴木大にツーベースを打たれたことに「ランナーがいない時はブイブイで投げられて」「二塁打打たれた途端にリズムが狂ってしまう。」。この点について「あんなことはありえないですよ。」とした。

 続けて「10球で2アウト取り8球で1点取られる。」と鈴木大に二塁打を許し暗転した場面に触れ、「1本打たれたことでボールに自信がないのか頭が真っ白になったのか」として、「心が動くピッチャーは『抑え』には向かないよ。」と不動心を求める記述もあった。

 さらにブログ内では大勢が抑えとして勝ちパターンにはまってくれれば、チームとしても心強いことは理解できるとしながら、「見切り発車ではないとは思うが 焦って中途半端に上げずしっかり調整させてあげてほしい」と万全な状態での復帰を願った。

 昨年の救援防御率がリーグワーストとチームでは近年、「勝利の方程式」の安定運用が求められている側面はある。大勢は1年目に圧倒的なパフォーマンスを残し新人王に輝いたが昨年は6月下旬にコンディション不良で離脱、9月に1軍復帰後も不安定な投球を見せていた。

 いよいよ今週29日に迫る開幕戦含め、守護神を託された大勢がどのような投球を示していくのか。今シーズンを戦う上で大事なピースとなりそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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