前代未聞の“W杯不参加”の可能性も消えず 米国との戦闘状態にイラン代表戦士が胸中告白「国民が戦争を通して困難に直面していると知っている」

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簡単ではない状況で、W杯出場への準備を続けているイランの面々(C)Getty Images

 決して穏やかとは言えない心中のまま、一世一代の大一番に臨む。来る6月12日に開幕する北中米ワールドカップ(W杯)に挑むイラン代表だ。

 そもそも自分たちの大会参加が歓迎されているのかを問いたくなるような厳しい状況に彼らはいる。今年2月にアメリカとイスラエルによる国内での軍事作戦が影響し、国際情勢が悪化。アジア最終予選を突破し、W杯出場を決めていたイランだったが、他でもないドナルド・トランプ大統領が「(イランが)ワールドカップに出場することは、彼らの生命と安全の観点から適切ではない」と指摘し、安全面などが不安視されている。

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 いまだイランとアメリカは戦闘状態が続き、選手たちには大会開幕まで約1週間となった今も、アメリカ国内に入国するためのビザは発給されていない。イラン・サッカー連盟のメフディ・タジ会長は、「入国ビザの取得に向けて、我々は国際サッカー連盟(FIFA)と協議している」と出場に向けて奔走を続けているが、正式に許可が下りか否かは不透明なままだ。

 ホスト国から“敵視”され、政治的介入が続く状況は選手たちにとっても、穏やかなものではない。現在トルコのアンタルヤで事前合宿を行っているイラン代表の面々は、W杯に出られない懸念を抱きながら、その時を待っている。

 中東のニュース局『Aljazeera』の取材に応じた29歳のMFサイード・エザトラヒは、「正直に言って、(状況は)簡単ではないよ」と告白。「僕らはサッカー選手だから、ここから練習をし、これから控えている試合に向けて準備しなければいけない」と前置きした上で、偽れない本音を漏らしている。

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