「withコロナ」で迎える異例のシーズン 超変則日程を味方につけるのはどのチーム?!

タグ: , 2020/6/6

 プロ野球は、コロナ対策の超変則日程によって、戦い方がどう変わるのか。

 6月19日の開幕から約1カ月分の公式戦日程が発表された。目立つ変更点は、パ・リーグが開幕3連戦のあと、「同一カード6連戦」が4週続くこと。西武とヤクルトは開幕から15試合連続で本拠地球場で戦う。一方、阪神と広島は敵地での試合が続き、本拠地に戻るのは広島が7月3日、阪神は7月7日。阪神はその日から15試合連続で甲子園でのホームゲームが続く。

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 極端すぎる日程だが、感染リスクを下げるため、移動を減らすことが最優先された結果。再編成の調整段階で意見が通らず「泣かされた」球団もあるだろう。開催地の有利、不利が勝敗を左右する一因になることも予想される。

 試合数が昨年の「143」から「120」に短縮されたことで、開幕ダッシュがより重要なシーズンになる。ホーム神宮で開幕15試合開催と『地の利』を生かしたいヤクルト高津監督は「いつもと同じように戦っていたのでは、いつもと同じような結果になってしまう。臨機応変に対応していく」と最下位からの浮上を狙う。本拠地の連続試合は1956年夏に西鉄と東映の「23」が最多だが、開幕から15試合連続ホーム開催は前例がない。

 ホームチームの有利さは環境面にもある。試合前、試合後に施設を使って特打などでコンディションを整えることができ、練習で調子を上げたい選手には大きなメリットになる。ビジターチームはそうもいかない。練習が試合前の2時間に限られ、十分な練習量を確保できない。移動が続く生活で、コロナ禍で外出を制限され、ホテルに缶詰め状態ではストレスもたまる一方だろう。





 開幕15試合敵地で遠征続きの阪神矢野監督だが「(不利だとは)あまり思ってない」ときっぱり。試合は開幕から無観客で行い、政府の方針通りなら、早ければ7月10日に観客を入れた試合(5000人以下)が可能になる。見方を変えれば、開幕当初の敵地無観客より、ファンの応援が後押ししてくれる甲子園開催を多く残すほうが、有利になる可能性がある。

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