日本で露呈した“弱点”から評価が落ちた村上宗隆がなぜ本塁打王争い? 怪物を支えたWソックス幹部の“信頼”「三振だけを切り取ると、良い部分を見逃す」
短期間でメジャー屈指の強打者へと飛躍を遂げた村上(C)Getty Images
文字通りリーグトップクラスの強打者となった。ホワイトソックスでメジャー1年目を謳歌する村上宗隆だ。
現地時間5月16日のカブス戦でメジャーキャリア初の1試合2発を放った村上は、どうにも止まらない。本拠地に集ったファンの度肝を抜いた26歳は、ここまで45試合に出場して打率は.236ながら、17本塁打、長打率.567、OPS.943と軒並みハイアベレージをマーク。本塁打に至っては年間61発ペースとしてア・リーグ単独トップに躍り出ている。
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開幕前の下馬評はさほど高くはなかった。すでに日本国内でも報じられている通り、NPBでの過去2シーズンにおける空振り率(36%)という“確実性”の乏しさ低さから村上に対する米球界での期待値は低迷。ホワイトソックスが2年総額3400万ドル(約53億円)で制した争奪戦から離脱する球団も少なくなかった。
しかし、入団会見時に「言葉で説明するより結果で残していきたい。試合が始まって、僕が打席に立つようになって、また同じ質問をしてくれたら詳しく話せる」と語っていた和製大砲は、周囲の見方を一変させた。
当然ながら、急速にメジャーの水に馴染んだのは、舞台裏で重ねてきた努力の賜物と言える。激闘が続く日々の中でAI解析とトラッキングデータを使った実戦的な投球を再現できる打撃マシン『Trajekt Arc』など最新機器を用いながら打撃フォームを微調整。常に己の課題と向き合ってきた。
2022年の三冠王獲得が示すように、もともとポテンシャルはあった。それを「対応できない」とも揶揄されたメジャーの仕様へと進化させた。まさしく天井知らずで飛躍する村上には、球団幹部も鼻高々だ。
複数球団との競合の末に、村上を口説き落としたホワイトソックスのクリス・ゲッツGMは、米スポーツ専門局『ESPN』の番組「ESPN MLB」において「彼にはこれまでに成し遂げてきたことによって培われた自信があった」と強調。さらに「ムネは自分に慢心もしないし、常にハングリーだ」と熱弁を振るった。
「日本から選手を迎え入れるというのは、私個人としても経験があったわけではなかったし、球団としてもしばらくやってこなかったことだ。だから我々は最初から本人と彼の関係者に対して『全て完璧にいくわけじゃない』とは伝えていた。その中で食事や言語などをサポートするようにした。彼がただただ自分らしくいられて、野球に集中できる環境を作ったんだ。それが上手くいっていると思う」







