日本の怪物はなぜ「最強」なのか 唯一2度も戦った英雄ドネアが語った“傑物”井上尚弥が「不世出」である理由
3年後のリマッチでは2回TKOで完敗。その際に勝者となった井上が口にした「ドネアだったからこそ自分はここまで燃えることができた」と語ったように、両雄のライバル関係はファンを大いに沸かせる熱きものがあった。
自身も6階級を戦ってきた屈指の実力者である。それを凌駕されたドネアは、井上を高く評価する一人だ。『Uncrowned』で井上に勝つために必要なことを問われ、「彼に勝つことは可能だと思う。相手のリズムを崩し、間やパターンを理解しなければならない」と前置きした上で、こう続けた。
「私はディフェンスとハイガードでプレッシャーをかけ、相手を不安にさせようとした。堅実なディフェンスと優れたカウンターパンチ力があれば、勝てる可能性は出てくると思う。ただ、彼には紛れもないパワーがある。あのパンチは、こっちが必死に避けるしかないパンチだ。もしも、一瞬でも集中力が欠けば、相手を眠らせてしまうんだ」
日進月歩で進化を続けてきた井上を自らの身体で見定めてきたドネア。だからこそ、その賞賛の言葉には、圧倒的な説得力があると言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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