阪神ボーアが18打席無安打デビュー・・・忘れられない「バースの再来」列伝

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 球音が日常に帰ってきました。6月19日、遅ればせながらプロ野球が開幕。120試合制というオールスターもない過密スケジュールながらも、野球ファンは日々、スマホを眺めながら一喜一憂。ワクワクドキドキの毎日ですが、浮かない顔をしている人もいます。関西の大多数を占めるともいえる、阪神ファンです。

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 「開幕から3カード連続の負け越しは最下位に沈んだ1998年以来、実に22年ぶりの屈辱ですからね。何といっても打てない。早くも首位の巨人とは4・5ゲーム差です。このままズルズル行っちゃいそうで、戦々恐々ですよ」(関西のスポーツ紙記者)

 負けが続くと、ついつい敗因に目が行くのは世の常です。年俸2億7500万円という高給取りの要素も相まってか、「バースの再来」ボーアの不振が大きいと猛虎党は口を揃えます。

 「球団の歴代新外国人野手では史上3位の高年俸。期待感が高まるのは当然でしょう。メジャー通算92本塁打と実績も申し分ない」(前述のスポーツ紙記者)

 しかし、開幕するといきなり18打席ノーヒットの衝撃デビュー。ことごとくチャンスで凡退し、ならばと打順を下げれば、またまた好機で回ってきてしまう…。

 一時はSNSのトレンドで「バースの再来」が上位にランクインされる始末。ボーアの打席は阪神ファンの枠を超え、全プロ野球ファンの関心事になりました。

 大阪のテレビ関係者はこう同情します。





 「大阪のスポーツメディアは、一塁を守る左打ちの大砲が来日する度、キャンプのフリー打撃を見ただけで『バースの再来』と報道してきた歴史があります。でもフリー打撃はあくまで『練習』ですし、打撃投手は何とか気持ちよく打ってもらおうと投げるわけですから、その打球を見て『バースの再来』と呼ぶのはかわいそうですよ」

 「だいたい、バースが活躍したのはもう35年前。携帯電話もインターネットも無かった時代です。いつまでそんな古き良き日々に囚われているんだって話です」

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