那須川天心、崖っぷちの再起戦で涙の勝利! 圧倒された歴戦の雄エストラーダがまさかの棄権 拓真vs井岡の勝者とのタイトルマッチに前進
互いに打ち合いの様相を呈していった6回には、接近戦の際に生じた偶然のバッティングによってエストラーダが額付近を負傷。試合は続行されたものの、アクシデントによって2階級制覇王者がやや守勢に回ると、那須川がペースアップ。相手のカウンターをケアしつつ、7回、8回と手数を緩めず、相手を防戦一方とした。
8回終了時の公開採点で3-0でリードした那須川は、「倒しきっちゃえ!」「大丈夫だ!」との陣営の後押しも受ける中で、高い集中力を維持。次第に攻撃に反応できなくなり、ふらつくような場面も散見し始めたエストラーダに反撃の余地すら許さず。そして、10回開始前にエストラーダ陣営が棄権を申告。試合は予期せぬ形で決着となった。
ハイリスクハイリターンの試合終了直後にリング上で涙を浮かべた那須川。井上戦からの5か月間で「ボクシングは思った以上に試練を与えてくる。正直恐さもある」とフラストレーションを爆発させてもいた神童は、目に見える結果という形でネガティブな声を吹き飛ばしたと言っていいだろう。
世界的ビッグネームでもあるエストラーダとの激闘を制したことで、再びのタイトル戦も見えてきた。今後の交渉次第ではあるものの、5月2日に東京ドームで行われる井上と井岡一翔(志成)の勝者への挑戦が約束される。
負けたら終わりと言われた一戦を制した。苦境を乗り越えた那須川のボクシング人生は、まだまだ“終わらない”。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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