岡田阪神 4点差守れず痛恨の4位転落 かみあわない歯車 響いた”ベンチワーク問題”
岡田監督が怒りを示すシーンも増えている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
阪神が痛恨の逆転負けを喫した。
阪神は6月30日のヤクルト戦（神宮）に5－6の逆転負け。4点リードの8回の継投策が勝負の分かれ道となった。
【関連記事】フォーム改造の先にあった“落とし穴” 1軍登板なき阪神・湯浅京己の今「遠心力で投げるようになっておかしくなった」
序盤は完全に阪神ムードだった。4回には主砲、大山悠輔に本塁打が飛び出すなど、8回までに4点のリードを奪った。
5－1で迎えた8回の場面、阪神は3番手の桐敷拓馬にスイッチ。二死一、二塁から村上宗隆に適時打を浴びて3点差とされるとリーグ首位打者、ドミンゴ・サンタナを迎える場面で岡田彰布監督はハビー・ゲラを想定していたというが、準備ができてなく、結局は漆原大晟を選択。これまで何度となくチームのピンチを救ってきた右腕だったが、サンタナに四球を出した後に二死満塁で長岡秀樹に走者一掃の同点二塁打を浴びた。5-5となり、さらに二死一、三塁のピンチの場面、慌てて抑えの岩崎優を投入するが、代打の山田哲人に決勝打を浴び、1イニング5失点と終盤にひっくり返された。
岡田監督は桐敷がつかまった後の継投には、漆原ではなくゲラを使いたかったとされる。しかしブルペンで準備を行っていたのは漆原と前日も登板し、2イニングを投げた島本浩也のみ。
8回二死一、三塁の場面でも岩崎を想定していなかったことで、十分な投球準備を行うことができず、マウンドに上がったことで左腕にとっては不運な投球シーンともなった。
1 2
