【フィギュア】トリノ五輪金・荒川静香が五輪を目指す選手達に伝えたいこと「全日本は潔く決まる大会」

タグ: , , , 2021/10/15

 来年2月に開催される北京五輪に向け、いよいよスタートするフィギュアスケートシーズン。

各選手、五輪代表の座を掴むべく、激しい争いが繰り広げられることが予想される。

そんな五輪シーズンを前に、トリノオリンピック金メダリストの荒川静香さんが、フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんのYouTubeチャンネル「中野友加里チャンネル」に出演。自身の経験を基に、大事なシーズンを前にした選手たちへ向けメッセージを送った。

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今大会、日本の代表枠は男女共に3つ。スケート王国とも言われるほど世界的にみてもトップ選手が多く集う日本の代表争いは、し烈なものとなるだろう。その争いにおいて、一番と言っていいほど重要な大会となるのが、12月に行われる全日本選手権だ。優勝者は自動的に五輪代表内定が決まるこの大会、過去2度の頂点に立った荒川さんはこの大会の意義について、このように語る。

「時代と共に求められることが違ってくるので、一概には言えないですが、全日本は潔く決まる大会だと思います。それまでは、皆派遣される場所が違って、違った大会、メンバー、ジャッジのもと比べられる大会で、自分たちの知らないところで(有力候補の)予想が進んでいく。でも、全日本はそこで全てが決まるので、潔く迎えられる試合なのかなと思います。『これでダメならもうダメだね』って思えるんじゃないでしょうか」





とはいえ、選手たちは例年10月からスタートするグランプリシリーズを始めとする試合を戦い抜き、この大会に出場する。そのため、どこに調子のピークを持ってくるかが非常に重要視される。その点、荒川さんは

「私の場合は、グランプリシリーズの方がまだ自分の調子が立ち上がってきていない中で迎えるので、フラストレーションが溜まっていました。ただ、私は、ずっと良いところをキープできないタイプだったので、あまり早くにピークを上げちゃうとシーズン後半に失速してしまったんですよね。焦る気持ちがあってもそこまでプッシュしないようにする、それが難しかったですね」

と、シーズン中におけるピークの合わせかたの難しさについても口にした。

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