「フレイル」って聞いたことありますか?
簡単にできるフレイルのチェック
フレイルの基準
1.体重減少
2.疲労感
3.活動度の減少
4.身体機能の減弱(歩行速度の低下)
5.筋力の低下(握力の低下)
Friedらの基準(※1)によると、上記項目の内3項目以上が当てはまるとフレイル、1~2項目ではフレイルの前段階(プレ・フレイル)と定義しています。
フレイルをチェックしてみよう
簡単に行えるフレイルのチェックをご紹介します。
◆身体的フレイルの簡易チェックシート
九州大学が作成したチェックシートです。(※2)疲労感・筋力・有酸素能力・活動量低下・体重減少の5つの項目から、6つの質問事項に答えるだけで、簡易的にフレイルかどうかを判定することができます。1~2項目が当てはまると「プレフレイル」、3項目以上が当てはまると「フレイル」となるようです。
(※2)九州大学 「身体的フレイルの簡易チェックシート」
◆イレブンチェック
東京大学のパンフレットでもフレイルのチェックが紹介されています。(※3)栄養・運動・社会参加の3項目から11つの質問事項に答え、当てはまるものがあると注意が必要となります。
(※3)東京大学高齢社会総合研究機構 「フレイルを予防して健康寿命をのばしましょう」
フレイル予防のためにできること
栄養
年を重ねると食事が簡素になってしまう方が多くなってきます。食も細くなってしまう方もいますが、必要な栄養をしっかりと摂れるように工夫しましょう。
筋肉のもととなるタンパク質を含む、魚・肉・卵・大豆製品は毎食とり、カルシウムを含む牛乳や乳製品は1日に1回は取り入れましょう。
運動
筋力の低下を防ぐことで、転倒、骨折で寝たきりになるリスクを軽減できます。ウォーキングなどの有酸素運動はもちろん、交流もかねて地域のスポーツクラブなどに参加するのも良いでしょう。
社会参加
自宅にこもりがちになり、社会参加が減ることもフレイルの入り口となりやすいことがわかってきているようです。地域のボランティア活動、趣味のサークルなど、交流の機会を保てるような活動を見つけてみましょう。
老後も好きなことを思いきり楽しむには、やはり元気が必要です!
今はまだ関係がない、と思う方も多いかもしれませんが、健康について考え、生活を整えることは若いうちから始めていても損はありません。元気で老後を楽しむために、できることを今のうちから考えてみませんか?
【参考・参照】
(※1) 日本老年医学会 日本老年医学会雑誌 51巻6号497-501 (2014:11)
(※2)九州大学 研究成果 妥当性・信頼性の高い「身体的フレイルの簡易チェックシート」の作成(最終閲覧日:2020/03/14)
(※3)東京大学高齢社会総合研究機構 「フレイルを予防して健康寿命をのばしましょう」(最終閲覧日:2020/03/14)
一般社団法人 日本サルコペニア・フレイル学会 フレイル診療ガイド(最終閲覧日:2020/03/14)
一般社団法人 日本老年医学会 フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント(最終閲覧日:2020/03/14)
日本老年医学会 日本老年医学会雑誌 51巻6号497-501 (2014:11)
東京都医師会 住み慣れた街でいつまでも -フレイル予防で健康長寿-(最終閲覧日:2020/03/14)
「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」
[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2020年4月16日]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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