妊娠しやすいカラダを作ろう!意識すべき食事のポイント
トランス脂肪酸の摂りすぎに注意
アメリカのハーバード大学研究チームが、トランス脂肪酸の過剰摂取による女性の排卵機能への悪影響や子宮内膜症のリスク上昇、男性の生殖機能への悪影響を科学的に確認し、摂取を控えるべきとの見解を発表しました。(※1)アメリカ、カナダ、ドイツなど欧米諸国ではトランス脂肪酸の含有量を表示する義務があります。
日本では摂取量の目安を総エネルギー摂取量の1%未満(1日約2g未満)としています。
トランス脂肪酸の多い食品であるマーガリンやショートニングを使用している加工食品・洋菓子・スナック菓子などをなるべく控えるように心がけるといいでしょう。
カラダを冷やす食べ物は避ける
血液循環が悪くなるとカラダの機能が低下し、自律神経の乱れやホルモンバランスの悪化に。カラダは生命維持に必要な心臓や内蔵に血液を優先させるので、手足や子どもを産むための機能へは後回しにされてしまうのです。卵巣が冷えていると元気な卵子が作れず、子宮が冷えていると着床しづらくなってしまいます。普段から冷たい飲み物や露出の多い服装は控えて、カラダを冷やさないように心がけましょう。
適正体重を維持する
日本人女性は太っていなくても「痩せたい」という願望が強く体重を落としがち。痩せすぎていても太りすぎていても排卵機能には良くありません。(※2,3)平成28年の国民健康栄養調査では、20代女性の20.7%がBMI18.5以下の「やせ」で、5人に1人が痩せの結果になりました。(※4)
特に妊娠を考えているのであれば適正体重に近づけることが大切です。
適正体重=身長(m)×身長(m)×22
肥満度の基準となるBMI指数で「22」に近づくほど病気のリスクが低く、妊娠もしやすいと言われています。
BMI=体重(kg)÷身長(m)×身長(m)
※正常:18.5〜25、痩せ:18.5以下、肥満:25以上
定期的に計算して体重管理を心がけましょう。
【参考・参照】
(※1)Stacey A. Missmer他, 「A prospective study of dietary fat consumption and endometriosis risk」, Human Reproduction Oxford Journals,Vol.25, No.6 pp. 1528~1535, 2010年
(※2)厚生労働省 「妊産婦のための食生活指針」
(※3)厚生労働省 eヘルスネット 皮下脂肪型肥満
(※4)厚生労働省 平成28年国民健康・栄養調査結果の概要
「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」
[文:あすけん 管理栄養士]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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