あなたはいくつ知ってる?意外と知らない野菜の豆知識5つ
野菜は冷凍すると栄養価が下がる?
冷凍野菜について「栄養価が下がっているのでは」というイメージがあるかもしれません。
しかし野菜の細胞を壊さずに冷凍することや、低温で保管することから、栄養価を大きく損なうことはないといわれています。また、旬の時期に冷凍されるため、むしろ栄養価が高いものもあります。
実際に、実際に、かぼちゃの場合を比較してみましょう。
カリウム/ビタミンA/ビタミンC/食物繊維
かぼちゃ(茹で)/340mg/210μg/32mg/4.1g
かぼちゃ(冷凍)/430mg/310μg/34mg/4.2g
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
生のかぼちゃに比べ、冷凍のかぼちゃのほうが栄養価が優れていることがわかります。
家庭で冷凍する場合は、一度加熱処理をして冷凍したり、なるべく温度を低く保存したりすると、栄養成分の変化が少ないとされています。
冷凍野菜は手軽に野菜を増やしたいときに便利なため、上手にとり入れてみましょう。
もやし・きゅうり・なすは「栄養がない」?
もやし、きゅうり、なすなどの水分の多い野菜は「栄養がない」といわれることもあります。しかし、いずれの野菜も食物繊維、ビタミンC、カリウムなどの栄養素を含み、さらに機能性成分であるポリフェノールも含むため、健康づくりにぴったりです。
実際に、どのくらい栄養素が含まれているか見てみましょう。
カリウム/ビタミンC/食物繊維
もやし/79mg/7mg/1.3g
きゅうり/200mg/14mg/1.1g
なす/220mg/4mg/2.2g
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
これらの野菜は、クセがなく比較的安価でもあり、1回にたっぷり食べられることも魅力です。たっぷり食べるとその分栄養素をたくさん摂れるため、不足しがちな栄養素の補給に役立ってくれるでしょう。
またかさましに使うとおかずのカロリーを抑えられて満腹感を得られるため、ダイエットにもぜひ活用してみてください。
「じゃがいも」「さつまいも」「枝豆」「大豆」は野菜の仲間?
じゃがいも、さつまいも、枝豆、大豆は野菜の仲間なのか、考えたことはありませんか?
日本食品標準成分表の分類では、下記の通りとなっています。
・じゃがいも:芋類
・さつまいも:芋類
・枝豆:野菜
・大豆:豆類
枝豆は野菜といえますが、じゃがいもやさつまいもは芋類であり「主食」の仲間、大豆は「豆類」であり「主菜」の仲間といえます。
特に芋類は食物繊維やビタミンを摂れるものの、糖質が多いため食べすぎには注意が必要です。野菜を増やしたいときは、枝豆や葉物、根菜などを増やすようにしましょう。
野菜の豆知識について、いくつ知っていましたか?ぜひこの機会に野菜の知識を深めて、健康づくりに役立ててくださいね。
【参考・参照】
※1:厚生労働省「令和元年「国民健康・栄養調査」」<https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html>(最終閲覧日:2024/8/22)
厚生労働省「健康日本21(第三次)」<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21_00006.html>(最終閲覧日:2024/8/22)
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
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[文:あすけん 管理栄養士 公開日:2024年08月29日]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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