アスリートにも重要、ポジティブな感情へ導く”心の安全基地”

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[文:スポーツメンタルコーチ鈴木颯人のメンタルコラム(https://re-departure.com/index.aspx)]

 『強いメンタルを持っている』と自負している人でも厳しい日常を無防備に過ごしていると心の病に陥ることがあります。特に日々タイムや成績にシビアに向き合うアスリートは、注意が必要。ネガティブな感情に流されず、軽やかに過ごすことが理想的です。財力や地力、体力など持っていれば、安心なもの。しかし忘れてはならないのが”心の安全基地”です。不安や恐怖を感じた時、いつでも逃げ帰れる場所。今回は、心の安全基地とはどのようなものなのかお話します。

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挑戦するための”心の安全基地”

子供に対する親(または代わりとなる養育者)を意味する”心の安全基地”。アメリカの心理学者であるメアリー・エインスワースが唱えた”人間の愛着行動”に関する概念です。

幼い子供が『心地よい』と感じる約束された環境を指します。1歳を過ぎ自分の足で歩けるようになると歩き回り、目を離せない危なっかしい時期。しかし自分の力で探索し、外の世界を理解しようと懸命に成長を始めている大切な時期でもあります。

この時期は、好奇心が強いながらも不安や恐怖も大きいです。しかし親という”心の安全基地”があることで安心することができます。一人で探索して不安を感じたら”親のところに戻ってくる”という行動を一つずつ繰り返しながら外の世界と触れ合い、やがて自立へと繋がっていきます。

このように子供と親との信頼関係によって育まれるのが”心の安全基地”です。”喜んで迎えてもらえる”と安心して帰れる場所があるからこそ探検できるのです。もちろん思春期を迎えると友達や恋人などに夢中になりますが、人との出会いや付き合いに緊張や傷つくことは避けられないものです。心にダメージを受けた時でも”ありのままの自分を受け入れ、どんな自分でも許されると安心できる場所”がある限り立ち直ることができます。

そしてまた外の世界に飛び出し、新たな出会いへと繋がっていきます。もちろん大人になっても仕事や社会での人付き合いは、神経をすり減らすものも少なくありません。それでも弱音を吐き出す場所があることで「また頑張るぞ」と意欲が湧いてきます。”心の安全基地”は挑戦するために必要不可欠なものなのです。

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