危惧される「WBC燃え尽き症候群」元侍戦士からの金言とは【侍ジャパン】

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(C)Getty Images

 3大会ぶり14年ぶりの世界一奪還となったWBCフィーバーが続いている。

 2週間の激闘が終わり、侍戦士たちがそれぞれの場所へ戻った後にも、多くの報道を通じて「勝負の裏側」を特集するなど、侍人気は続いている。

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 そんな中で日本のプロ野球も30日、31日に開幕する。同時期に米メジャーも開幕、WBCの感動そのままに熱いシーズンへの期待もファンからは高まっているが、球界OBからは危惧されている点もある。

 それは過去にもあった「WBC燃え尽き症候群」だ。大会に入れ込んだがあまり、なかなか切り替えがうまくいかず、影響が出たことは過去にもあったという。

 2009年の第2回大会。当時、精神的な支柱として今大会のダルビッシュ同様にチームを引っ張ったのが、当時35歳だったマリナーズのイチローだった。大会期間中は不振に悩まされながらも、侍ジャパン原監督は信念の起用を続けた。決勝の韓国戦、延長10回裏に、韓国抑えのイム・チャンヨンから決勝の2点タイムリーを放ったことは今も日本野球史に残る金字塔の一つだ。この鮮烈なシーンを記憶している野球少年たちが今回の侍ジャパンの主力メンバーとなっている。

 そのイチローは大会終了後、オープン戦欠場が続いた。複数の医師から緊急精密検査を受けた結果、球団から「胃の潰瘍性出血」と発表され、メジャー初の故障者リスト(DL)入りが決定したのだ。当時、原因は疲労かストレスとされ、激闘の「代償」にも話題が集まった。結果として、シーズンでは持ち直したが、周囲もヒヤリとさせられる出来事となった。

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