「ポスト栗山」なんていない!沸き上がる「続投待望論」に栗山英樹監督はどう応えるか

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(C)Getty Images

 熱狂が冷める気配は一切ありません。

 侍ジャパン、世界一。2023年の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は日本代表にとって、極上の結果に終わりました。コロナ禍で人々の自由が制限され、どこか憂いを感じていた社会が、一気に明るくなった印象もあります。

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 その立役者が栗山英樹監督であることは疑いようがありません。選手ファーストを貫き、リスペクトを胸に接して、仲良く一つの目標に向かって突き進めるような環境を整備しました。

 2006年、第1回の王貞治さん、2009年、第2回の原辰徳さん、2013年、第3回の山本浩二さん、2017年、第4回の小久保裕紀さんに比べると、現役時代の成績は大きく見劣りします。しかし引退後も勉強と創意工夫を重ね、令和の世の中に合った新たなるリーダー像を築きあげた上で世界一に導いた功績は、称賛されてしかるべきでしょう。

 スポーツメディアは大会終了後、早くも後任監督の名前を列挙しています。その名前は下記の通りです。

【日刊スポーツ】
イチロー氏、古田敦也

【サンケイスポーツ】
工藤公康氏、松坂大輔氏、辻発彦氏、古田敦也氏、高橋由伸

【中日スポーツ】
工藤公康氏、高橋由伸氏、井端弘和氏

【東京スポーツ】
原辰徳氏、工藤公康氏、吉井理人氏、新庄剛志

【夕刊フジ】
イチロー氏、工藤公康氏、松坂大輔氏、古田敦也氏

【日刊ゲンダイ】
工藤公康氏、中嶋聡氏、高津臣吾

 このラインナップを見て、スポーツ紙のデスクはこう言います。

「まあ、今の時期でしたら各社とも、誰でもとりあえず名前を出しておこうかな、という感じですよね(笑)。イチローさんは自分の『見せ方』をとても大事にする方ですから、栗山さんが世界一になった後にはやらないでしょう。WBCの東京ラウンドは読売新聞社主催ですから、球界再編時にいろいろあった古田さんを据える可能性は低いです。工藤さんは適役ですが、条件面で合致できるか。それよりも最高のキャスティングがある。そこに全集中しなきゃいけない」

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